巧妙化する詐欺。騙されない考え方とは?
騙されないための思考訓練
バイアスがかからないようにするためには、誰が言ったのか、どこの国が言ったのかというのを外して、発言の内容を見るのが大事とのこと。 例えば、現在の大統領選挙であれば、バイデンやトランプ候補というのを外して、候補者AやBとして意見や考えを聞くことで、もっと冷静に物事を見ることができるようです。 また、今後AIがどんどん活用されていきますが、人間はさらに騙されやすくなるのでしょうか? 実際にイギリスの会社で、香港の従業員が「財務担当の幹部から秘密の会議をするので出席してくれ」と言われ、実際にリモートで参加したところ周りも知っている人で、そこで40億円をある口座に振り込むことが決まったのですが、実はこれが詐欺。 リモート会議の出席者は、実はAIで作られたものだったということがありました。 橘さん「何が本当で何が本当じゃないかわからなくなってくるので、ますます大きな事件が起きてくると思いますね」
大きな詐欺に遭わないために
最後に橘さんは詐欺から自分の身を守るための対策を3つ挙げました。 1つ目は、うまい話は自分のところに絶対来ないこと。 投資の勧誘で儲かる話をされた際、冷静に「それならあなたがされたらどうですか?」と聞き返す程度の警戒心は必要です。 2つ目は、儲け話の営業はすべて断ること。 営業を断っても人生にさしたる影響はありませんが、騙された時のダメージの方が大きいということ。 3つ目は、大きな買い物をしないこと。 千円や1万円、10万円程度なら人生に大きなダメージを負ったわけではありませんが、欲に目がくらんで何百万、何千万円と騙されるケースでは人生が大きく変わってしまいます。 橘さんは「大きな買い物で慎重になる、それだけでだいぶ違うと思います」とまとめられました。 (岡本)