「自分たちの未来が続かない」と小学生が危機感 6年生が少子化対策に「謎解きイベント」 1年生のクラスが1クラスに減ったのがきっかけ 人口減少の現状や地域の魅力が謎に
■人口減少テーマに謎解きイベント
長野県須坂市で街を巡りながら謎を解くイベントが開かれました。企画したのは小学6年生。住民に少子化の現状や地域の魅力を知ってもらい、「人口減少」を改めて考えてもらうのが狙いでした。 問題: 「減った人口を計算し、各ケタに対応する文字を読もう」 ヒントを出す児童: 「引き算して、数字が出たらそのときに家の中にいる人の人数を数えて」 街を巡りながら「謎」を解く参加者。無料通信アプリ「ライン」に答えを入力していくとー 小学生などによるメッセージ動画: 「このままだと自分たちの未来が続かないんじゃないかっていう危機感を感じているよ」 須坂市で開かれた謎解きイベント。「謎の怪人『カソッカー』による、過疎化の企てを食い止めよう」という設定です。
■企画したのは小学生
企画したのは森上小学校の6年生です。 きっかけはー 6年生: 「私たちが5年生の時に1年生が1クラスになって少子化について深く考えるようになり、どう解決しようかと」 森上小は、高学年は2クラスですが低学年は1クラス。児童数が減少しています。 市の人口も2010年は約5万2000人でしたが、2023年は約4万9000人と3000人余り減っています。
授業で人口減少を学んだ児童たちは、地域住民にも知ってもらいたいと謎解きイベントを企画。青年会議所の協力で162万円の資金も集めて準備してきました。 「おかしいところなかったかな?」 「謎」自体の制作は業者に委託しましたが、児童がデータなどを提供しました。 設定など考えた児童: 「少子化っていろんな問題があるから、うまく表現するのは難しかった」
■地域の名所巡って謎解き
11月17日―。 受け付けの児童: 「こんにちはー」 迎えた本番。親子連れなど約600人が参加しました。 参加者: 「町家建築は…『ち』か」 「答えは、『りくち』」 児童: 「正解です」 少子化の現状を伝えるだけでなく蔵の町並みや旧上高井郡役所など名所を巡るようにして地域の魅力も紹介。須坂を好きになって住み続けてもらうことが対策の一つと考えたからです。 参加者: 「そんなに須坂市を歩き回ったことがなかったから須坂市っていいところだなと思った」
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