23歳トレーナーがサマスタPRO戦を初制覇 若さを生かした圧倒的なトレーニング量はまさに『練習の鬼』
7月28日(日)、ひの煉瓦ホールにて『SUMMER STYLE AWARD JAPAN PRO CHAMPIONSHIP』が開催され、山根直城(やまね・なおき / 23)さんがスポーツモデル部門で優勝を果たした。 【写真】山根直城さんのバキバキ腹筋&背中
審査員からの採点は満点を獲得、まさに『言うことなし』の仕上がりであった。ベテランとも見える堂々たるステージングを披露した山根さんであったが、実は今大会はPROデビュー戦であったのだ。 「まずはステージ上でのパフォーマンスの見せ方を研究しました。体幹を鍛えつつ、ポージングでは肩が上がってしまう癖を直しましたね。体幹トレーニングでは王道種目として知られるプランクトレーニングをメインで行いました。さらに、肋骨の上部を覆う前鋸筋も鍛えたんです。そうすることで、他のトレーニングでも軸が保てるようになりました」 目に見える筋肉からインナーマッスルまで身体を作り込んできたという山根さん。トレーニングはなんと1日3回。若さを最大限に生かしたトレーニングボリュームであった。 「トレーニングは1日1時間を3セットほど行っていました。さらに、有酸素運動を行う日はプラス1時間。今大会では特に脚のカットと全体のボリュームアップを図りたかったので、一定のトレーニングボリュームは必要だったのです。基本的にはフリーウエイトトレーニングを中心に高重量を扱いながらしっかりと動作に可動域を出すことを意識しました。特に力を入れたのはスクワット。10回を15セット行っていたのでスクワットだけで1時間はかかっていました」 普段はパーソナルトレーナーとして活動をする山根さん。筋トレの知識は十分にあるものの、指導者をつけてトレーニングに励んでいた。 「コンテストに出場する以上、求められるのは仕上がりです。1人で進めることもできたかもしれませんが、どうしても色眼鏡で見てしまうと思うのです。客観的に評価をし、現状を把握するためにも指導者は必要であると判断しました。筋トレの知識の有無に関わらず、定期的に自分の身体を評価してくれる人を付けることはモチベーションアップのためにも非常に重要なことであると思います」 一見、辛く感じるトレーニングも毎日継続する山根さん。努力の足を止めず、一歩一歩進み続けられるほど、自身の背中を押している原動力とは。
「トレーニングというものは地道なもので、1日頑張ったからといってすぐに体型に変化をもたらすものではありません。でも、コツコツと積み重ねた努力はいつか必ず形になります。続けていれば体型は必ず変わっていくのです。辛さを乗り越えた先に待つ、”理想の身体”がなによりもモチベーションです」 サマスタに新たな『エース』誕生となるか。
取材:池田光咲 撮影:舟橋賢