ポルシェ、ヴェアラインは母国でリードを広げられるか? | FIA フォーミュラE世界選手権 2024 第9戦&第10戦ベルリン プレビュー
ヴェアラインもまだベルリンでは勝ったことがなく、ベストフィニッシュは6位と決して相性が良いわけではありません。しかし、今年は先述のようにレイアウトが変わったため、その流れを変えるチャンスだといえるでしょう。
一方のニック・キャシディ(ジャガー)は今季不運なリタイアが2度あり、ポイントの取りこぼしが勿体なかったところですが、昨年はベルリンの2レース目で優勝をマーク。その後の後半戦に弾みをつけることになった縁起の良い場所です。モナコでのチームとしても完璧な戦いぶりを見せたジャガーのパフォーマンスは新レイアウトでも活かされるか楽しみですね。
昨年、ベルリンの1レース目で優勝を飾ったのはミッチ・エバンス(ジャガー)。前戦・モナコで今季初優勝をマークし、ランキングも5位に。まだ逆転可能なポジションまで戻ってきました。ということで、ジャガーの2人は昨年のウイナーですから、ジャガーはベルリンのレースを余計に気持ち良く迎えられます。
ランキング3位につけるディフェンディングチャンピオンのジェイク・デニス(アンドレッティ・ポルシェ)は昨年のベルリンで2位表彰台を獲得。モナコではポイントを獲得できず、ランキング3位となりましたが、首位のヴェアラインから13点差ということで後半戦、まずはここベルリンで今季2勝目を飾りたいところでしょう。
日本期待の「ニッサン」勢はオリバー・ローランド(ニッサン)がモナコでは予選15位から追い上げて6位フィニッシュ。これでランキングでは4位につけています。先日のミサノで繰り上げ優勝を飾った「ニッサン」ですが、それまでの最後の勝利となっていたのが2020年のベルリンでのオリバー・ローランド(ニッサン)の勝利でした。この年はコロナ禍真っ只中で、ベルリンでレイアウトを変えながらまとめてレース数をこなすという形の年で、特殊なシーズンだったわけですが、ローランドにとっても初優勝の地でしたから、4年ぶりのベルリンでの優勝に期待がかかります。