続々と発表されるカスハラ防止対策、誰もが無意識に加害者になる時代にセルフチェックしておきたい「4タイプ」
■ 加害者にならないために顧客に求められる“人間宣言” 自身の振る舞いをチェックする際、どのタイプに当てはまるかは場面ごとに変わる可能性がある点には注意が必要です。 スーパーでの自分の振る舞いとして思い当たるのは制裁タイプだったかもしれないが、飲食店で大声を張り上げてしまったのは神様タイプだったかもしれない、ということがあり得ます。 社会の中で生活している以上、食料品や日用品、衣類を購入するなど何らかの形で顧客側にならない人は存在しません。つまり、誰もが“カスハラ加害者予備軍”だということです。さらには、無意識のうちに「お客さまは神様です」という言葉を曲解したまま価値観として染みついてしまっていて、自覚のないまま神様タイプのカスハラ加害者になっていることだって考えられます。 また、無意識に加害者側になっているかもしれないのは、カスハラだけではありません。パワハラやセクハラ、マタハラなど、さまざまなハラスメントにおいて、自分が無意識に悪気なく加害者になってしまっている可能性もあります。 それら他のハラスメントの防止意識を高める意味においても、自らがカスハラ加害者にならないよう心がけ、セルフチェックを癖づけるのは有意義な取り組みです。 そこでまずは、誰もが無意識のうちにカスハラ加害者になる可能性があることを踏まえて一人一人が“人間宣言”することから始めてはいかがでしょうか。当然ながら、私もあなたも神様などではないのですから。
川上 敬太郎