混迷のマルセイユにもたらされた即座の“サンパオリ効果”【現地発】
ベンチを温めていた選手たちが2ゴールと3アシストの活躍
2月末にマルセイユの監督に就任したサンパオリ。攻撃的な采配でチームを再建し、来シーズンの欧州カップ戦出場権を勝ち取れるか。(C)Getty Images
マルセイユに到来したのはテクニカルエリアをエネルギッシュに行き来するアルゼンチン人。同胞の鬼才を信奉し、チリ代表を2015年のコパ・アメリカ制覇へと導いた新指揮官が、すでにもたらしているサンパオリ効果とは。(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2021年4月1日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載) ―――◆―――◆――― ホルヘ・サンパオリにはエネルギーが有り余っている。リーグ・アン29節の試合当日が61歳の誕生日だった2021年3月13日も、テクニカルエリアをエネルギッシュに動き回っていた。マルセイユはその日の試合で、サンパオリの監督就任から無傷の2連勝となる3-1の勝利をブレストから収めている。 その3日前にも、サンパオリはテクニカルエリアをワイパーのように行き来しては、わめき続け、マルセイユは順延されていたリー
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