国内ツアーが規定改正 「会場での飲酒不可」を明文化 「入れ墨&タトゥー」は完全NGから軟化
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は16日、都内で会見し、25年シーズンの国内女子ツアーの日程と、ツアー規約・規定集の主な改正項目を発表した。ツアー規約・規定集の改正で変わったところでは「飲酒」と「入れ墨・タトゥー」に関する項目の変更があった。 ◆飲酒 「トーナメント会場での飲酒不可」を25年から新設、明文化した。25年度規定では「選手はJLPGAトーナメントの各競技の開催期間中に当該JLPGAトーナメントの会場において、飲酒をしてはならない。ただし、前夜祭の会場においては、当日に車両等の運転をしない場合に限り、飲酒可とする」と記載。JLPGAは「そもそも明文化がなくて、時々、選手からも問い合わせがあった。皆が同じ判断ができるようにということで、しっかり明文化しようということになりました」と説明した。 ◆入れ墨・タトゥー 24年度規定では「選手は、入れ墨、タトゥーを施してはならない。もし発見した場合は、即座に退場を命ずることがある」と記載。これを25年度は「選手は、反社会的勢力を想起させる入れ墨、タトゥーを施してはならない。JLPGAが反社会的勢力を想起させると認めた場合、即座に退場を命ずることがある。また、反社会的勢力を想起させるものではない入れ墨、タトゥーを施している選手は、入れ墨、タトゥーをファンデーションやシールなどで隠さなければならない。なお、当該選手は、浴室などの施設の利用を制限される場合もある」と改定した。 特に海外選手などに多い、ファッション性を重視したタトゥーなどについて、他のスポーツを調査、米ツアーなどの規定も参考に、“完全NG”から、多様性を認める流れになった。反社会的勢力を想起させるものかどうかについて「判断はJLPGAのトーナメント事業部。疑わしいものを確認し、総合的に判断する」と説明した。