知っておきたい!猫の脳の病気で一番多い「てんかん」発作
脳の一部が興奮する「焦点性発作」
焦点性発作の場合、発作症状は全身ではなく部分的にあらわれます。これは脳の一部のみが異常に興奮するためです。焦点性発作から始まり、全般発作に至る場合もあります。 【けいれん性の焦点性発作】 ・体の一部分だけがけいれんしたり引きつったりする。 【非けいれん性の焦点性発作】 ・よだれが出る、黒目が大きくなる、毛が逆立つ、吐く、下痢をする、オシッコやウンチをもらすなど。 ・まったく動かなくなる、どこか一点を見つめる、口をもぐもぐくちゃくちゃする、あくびをする、同じ行動を繰り返す、狂ったように走り回るなど。
稀に見られる「反射性発作」とは
毎回共通の事象によっててんかん発作が起こる猫も、稀にいます。この発作は「反射性発作」と呼ばれ、たとえば、光(フラッシュなど)が点滅すると必ず発作を起こす、“カチッ”という金属音や高い音が鳴ると必ず発作を起こす、などが挙げられます。 猫が発症する脳の病気の中で最多の疾患がてんかんです。てんかんに関する正しい知識を身につけて、いざという時に役立ててくださいね。 お話を伺った先生/長谷川大輔先生(日本獣医生命科学大学獣医放射線学研究室教授 アジア獣医内科学会神経科専門医 日本てんかん学会評議員 獣医神経病学会理事) 参考/「ねこのきもち」2024年10月号『最新治療の報告も! 猫の脳の病気で一番多い「てんかん」』 文/藤真もとみ ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性はありません。
ねこのきもちWeb編集室