第94回選抜高校野球 大阪桐蔭、王座目指し 金光大阪、初勝利狙う(その2止) /大阪
<センバツ2022> ◇金光大阪 13年ぶり、春の吉報 高槻市東上牧1の金光大阪には28日午後3時半過ぎ、大会本部から13年ぶりの吉報が届いた。西村公延校長は「ありがたくお受けいたします」と答えると、野球部員の待つグラウンドに駆け付け、「第94回センバツ大会の出場校に決定したと連絡があった。おめでとうございます」と伝えた。 横井一裕監督は「センバツでしっかりとプレーできるように、コロナ禍でたいへんだが、やるべきこと、できること、してはいけないことを各個人が把握し、最大の準備をしよう」と選手たちに呼び掛けた。岸本紘一主将(2年)は「感謝の気持ちを力に変え、甲子園で戦います。創立40周年の記念の年に(未勝利の)甲子園で1勝を挙げられるように頑張ります」と、力強くあいさつした。 ◇試合ごとに成長 戦うごとに力を付けた原動力は、主戦右腕で3番の古川温生投手(2年)と、捕手で4番・岸本紘一主将(2年)のバッテリーだ。 近畿大会全3試合に先発した古川投手は140キロの速球と、キレのあるスライダーが自慢。右上手投げの武富匠汰投手(2年)が183センチの長身から投げ込む角度と力のある速球は130キロ台後半で、制球力もついた。扇の要・岸本主将は全体を見渡すプレーが身上。ブルペンを支える喜田雄大捕手(2年)と投手陣をもり立てる。 堅守で、近畿大会3試合でチーム失策はわずか「1」。無失策を続けた内野陣は、沢田拓磨二塁手(2年)と佐々木駿弥遊撃手(1年)を中心に成長が著しい。近畿大会を経て沢田選手は心とプレーが落ち着き、精神的に強くなった。8番打者だった佐々木選手はバットがしっかり振れるようになり、上位打線に加わりそうだ。 過去3回の甲子園大会はいずれも初戦で苦杯をなめた。「まず一つ」が今回の目標だ。