【西武】地元広島から愛車で!ドラ2渡部聖弥が800キロ一人ドライブ入寮…2泊3日「自分の空間」でリラックス
西武のドラフト2位・渡部聖弥外野手(22)=大商大=が7日、埼玉・所沢市の若獅子寮に入寮。実家のある広島・府中市から約800キロ、愛車アクアを一人で運転してやって来るという超異例の入寮だった。 2泊3日、約10時間のロングドライブだった。年末年始を実家で過ごし、5日の午前10時頃に広島を出発。途中で母校・大商大に寄って恩師への新年のあいさつも欠かさなかった。 その日は宿泊地を決めることなく運転を続けた。「眠さとかもあるんで、泊まりたかった。16時くらいに暗くなったので」と、静岡県内で途中停車。「大学時代にずっと泊まってて、無料になる10ポイントたまっていたので」と、宿だけは東横インと決めていた。お目当ての1軒目は満室だったが、2軒目で空きを見つけて無事一泊。翌朝、再び出発し、西武の本拠地に隣接する埼玉・川越市に到着。東武ホテルに宿泊した。「所沢の雰囲気を味わいたくて」と、ゆったり入寮を迎えた。 ドライブは渡部聖にとってリラックス方法の一つで全く苦ではなかった。大学1年で免許を取得し、親の援助もありマイカーを購入。住まいから約1時間の大学の練習場まで連日運転していた。「(車内は)自分の空間なので。気を使うことなく自分のしたい時間まで練習できた」と、愛車のおかげでとことん打ち込み、プロ野球選手への道も切り開いてきた。 打撃力が売りの即戦力外野手。今後のアピール次第で西口監督は開幕スタメンの可能性も示唆している。「ありがたい。今は熱い気持ち、やる気が満ちあふれている。焦らず、けがだけしないように頑張っていきたい」。渡部聖の旅路は始まったばかりだ。(大中 彩未) ◆渡部 聖弥(わたなべ・せいや)2002年8月31日、広島県府中市生まれ。22歳。広陵では1年秋からベンチ入りし、2年春に甲子園出場。高校通算30本塁打。大商大では2年秋のリーグ戦で関西六大学連盟のシーズン最多記録となる5本塁打。3年春に大学日本代表、4年秋のリーグ戦では最優秀選手賞。4年間通算119安打は同連盟最多タイ。177センチ、88キロ。右投右打。
報知新聞社