【注目ドライバー】F1での3年目に突入…中国人ドライバー、チョウ・グァンユは3年目の躍進なるか|キックザウバー|F1
F1デビューシーズンで3度の入賞
F2において、F1昇格まで3シーズン要したこともあり、チョウにはF1において懐疑的な見方もあったが、デビュー戦のバーレーンGPでいきなり10位入賞を果たす。そしてその後、経験豊富な僚友バルテリ・ボッタスに及ばないながらも、しっかり完走に結びつける粘り強さを見せ、評価を高めていった。 第10戦イギリスGPでは、スタート直後の混乱に巻き込まれてターン1正面のフェンスまで弾き飛ばされるという大事故に遭ったが、幸いにもケガをせずに済んでいる。また、雨の日本GPでは路面状況が複雑な雨天ながら、インターミディエイトでファステストラップをマークした。 結果としてチョウは22レース中3度の入賞で、シーズン8ポイントを手にしている。49ポイントの僚友ボッタスに差を見せつけられた状況ながらも、ルーキーとして堅実な走りを見せて存在感を示した。 2023年もアルファロメオのドライバーとして、チョウは2シーズン目に挑んだ。
F1での2年目、2023年は確かな成長を示す
前年に比べてアルファロメオのマシンはパフォーマンスが低下する中、チョウはシーズンを通じて6ポイントを獲得。前年は6ポイントと獲得した点数は変わらなかったが、僚友のボッタスが49ポイント→10ポイントと成績を落としたことを考慮すると、ボッタスとの差は大きく詰めたと言っていいだろう。 チーム内で決勝の順位当該成績は9-13、予選グリッド成績は6-16だったが、ハンガリーGP予選では5番グリッドを獲得するなど、チョウは一発の速さも示している。同年のボッタス最高グリッド順は同じくハンガリーGPの予選7番手だった。 2024年は中国GPが2019年以来の開催となる見通し。上海出身のチョウにとっては待ちに待った母国GPということになる。キックザウバーに名称が変わっての新シーズンはどこまで上位勢に迫れるのか、その戦いぶりに注目したい。
プロフィール
1999年5月30日生まれ[中国国籍] アルファロメオ/キックザウバー(2022~) ■通算成績(2024年開幕時点) ・出走/44回 ・優勝/0回 ・PP/0回 ・FL/2回 ■2023年の成績 ・年間:6ポイント/18位 ・優勝/0回 ・PP/0回 ・FL/1回