【注目ドライバー】F1での3年目に突入…中国人ドライバー、チョウ・グァンユは3年目の躍進なるか|キックザウバー|F1
3シーズンのF3参戦を経てF2昇格
チョウは2019年よりルノー・スポール・アカデミーに席を置き、ルノーF1チームの開発ドライバーも兼務している。そしてこのシーズンよりチョウはF2に昇格。ヴィルトゥオーシ・レーシングからのF2参戦を果たしている。シーズン最高位は5度の3位表彰台で、F2初年度は140ポイントの総合7位となっている。このシリーズのトップはニック・デ・ブリースの266ポイント。2位が現ウィリアムズのニコラス・ラティフィ(214ポイント)、3位がヴィルトゥオーシ・レーシングのチームメート、ルカ・ギオット(207ポイント)だった。 5位ジャック・エイトケン(159ポイント)、6位松下信治(144ポイント)、12位ミック・シューマッハ(53ポイント)、18位ニキータ・マゼピン(11ポイント)となっている。また、同シーズンのF2、スパ・フランコルシャンではアントワーヌ・ユベールがオールージュの坂でクラッシュ、事故死するという痛ましいアクシデントも起こっている。 F2で2年目の2020年シーズンもチョウはヴィルトゥオーシ・レーシングのマシンを駆った。チョウは1勝をマークするも、総合8位でシーズンを終えることに。 このシリーズのトップはミック・シューマッハで215ポイント。チョウの同僚であるカラム・アイロットが201ポイントで総合2位だった。そして3位が角田裕毅(200ポイント)、4位ロバート・シュワルツマン(174ポイント)、5位ニキータ・マゼピン(164ポイント)という順番だった。このシリーズの1位シューマッハ、3位角田、5位マゼピンの3名が翌2021シーズンのF1シートを獲得している。
F2での3季目で総合3位&F1昇格
チョウは2021年の冬期間に行われたF3アジアチャンピオンシップで4勝をマークし、シリーズ総合優勝を果たした。 そして3月開幕となった3季目のF2では、ヴィルトゥオーシ・レーシングから引き続きエントリー。中国人ドライバーはバーレーンのフィーチャーレース、モナコのスプリントレース1、シルバーストンのフィーチャーレース、ヤス・マリーナ・サーキットのスプリントレース2など、シリーズ4勝を達成。 183ポイントの総合3位でシーズンを終えた。そしてスーパーライセンス取得条件をクリアしたことにより、2022年はアルファロメオF1チームのシートを確保。キミ・ライコネンが引退、アントニオ・ジョビナッツィが契約満了でチームから去る形になり、F1通算10勝をマークしているバルテリ・ボッタスとのコンビでチョウはアルファロメオのマシンを駆ることとなった。 なお、2021年のF2は総合優勝がオスカー・ピアストリ(252.5ポイント)、2位ロバート・シュワルツマン(192ポイント)となり、3位が183ポイントのチョウ。F2王者のピアストリは2022年よりアルピーヌのリザーブドライバーとなったが、F1でのレギュラーシートを確保できたのは3位のチョウのみという状況となった。