若い世代に届いていない?若年層のフォロワーは全体の17% インスタ開始の宮内庁が分析
宮内庁がことし4月から運用を始めた「インスタグラム」の公式アカウントは、現在、フォロワー数が181万人を超え、天皇皇后両陛下の活動を中心に情報発信を続けています。 12日、宮内庁は、ことし4月から9月末までの半年間の運用の結果を公表しました。
このアカウントは、情報を幅広い層や特に若年層に効果的に情報を届けるために開設され、9月末まで画像や動画の投稿総数は142件で、投稿が表示されたアカウントは1800万を超えるということです。 中でも、5月に撮影された御料牧場でご静養中の天皇ご一家のプライベート写真や両陛下の英国ご訪問時の写真などを投稿した際にフォロワーが増加した傾向がみられたということです。
また、これまでの投稿の中で、「いいね!」が一番多かったものは、天皇ご一家が静養先でタケノコ掘りをした微笑ましい投稿で、69万を超える数の反応があったということです。 一方で、このアカウントをフォローしている年齢層を分析すると、若年層とよばれる13~34歳のフォロワー数はおよそ30万人と全体の中で17%にとどまっていて多くのフォロワーが35歳以上だということです。 藤原麻衣子広報室長によりますとインスタグラムの情報発信について「一定の効果は上げている」としつつも「より一層若年層に今後情報を届けていく余地はある」ということです。 宮内庁は、来年度の予算で皇室の活動についての情報発信を強化するため広報室の人員を現在の10人からさらに3人増やすことを求めています。また「インスタグラム」用の写真・動画撮影の人件費などとして新たにおよそ3400万円を計上しています。 今後については、広報室で検討しながら外部の有識者に意見を聞くなどしてアカウントの運用を進めていくということです。 ことし9月には、西村泰彦宮内庁長官は、定例会見で今後「インスタグラム」で天皇皇后両陛下だけでなく秋篠宮家を含む宮家についても情報発信の強化を検討していると明らかにしていました。