全英チャート8位、日本人兄弟バンドが追求する「本物のロック」 長い下積み経て、憧れの地ロンドンで花咲かす
ライブ終了後は兄弟によるサイン会も実施。東京都から来た50代の男性は、今年1月にSAHAJiを知って以来、イギリスから帰国するメンバーを空港で「出待ち」をしたほどのファンだ。「彼らはとても簡単な言葉で、とても大きな愛を歌う。そこが素晴らしい」。魅力をこう話す。 ▽「超無名のベテランバンド」が描く未来 秋には再びイギリスツアーを行い、「全曲名曲」と胸を張るファーストアルバムを出す予定だ。だが、彼らの頭の中にはさらに次の構想がすでにあるという。「SAHAJiといえばUKのイメージだろうけど、思いっきりアメリカンな感じもやりたい」 くしくも凱旋ライブから数日後の8月27日、オアシスが2009年以来に再結成することを発表した。「魂を呼び起こしてくれる出来事だった」と曜志朗さん。「俺たちを見て再結成を決めたって説、俺は好きですね!」と蕉太郎さんは笑う。 結成から今年で23年目に突入した。今後のSAHAJiはどこに向かうのだろうか。彼らは自分たちのことを「超無名のベテランバンド。SAHAJiが人生そのもの」と笑う。「聞いてくれる人をいい意味で裏切るバンドになりたい」と曜志朗さんは力を込める。
「ロックンロールスターが世界を平和にするんだよ。俺たちの音楽を聞いて、『次のSAHAJi』が出て来てほしい」。2人がオアシスに憧れたように、誰かに憧れられる存在になると決意する。