開催国でも油断禁物? ドイツ代表ナーゲルスマン監督が警戒するEURO2024グループAの対戦3か国
対戦相手は難敵ばかり
6月14日(現地時間)、ドイツでEURO2024が開幕する。欧州王者の称号を賭けた約1か月の戦いは、競技レベルではワールドカップと同等かそれ以上とも言われている。 その欧州サッカー界最大の大会を前に、開催国のドイツでは自国の代表チームの活躍に多くの人々が期待を寄せている。ドイツは昨年までは低調だったが、今年3月の国際親善試合でフランスとオランダを連破したことに加えてジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)やフロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)ら期待の若手が台頭してきていることから、フランスやイングランドと並ぶ優勝候補の一角との評価もある。 しかし、ドイツのユリアン・ナーゲルスマン監督は優勝どころかグループステージ通過も簡単なノルマではないと考えているようだ。ドイツと同じグループAにいるスコットランド、ハンガリー、スイスについてナーゲルスマン監督は定例記者会見の場で以下のように語っている。 「スコットランドには多くのポテンシャルがある。彼らは外からの評価よりもはるかに優れているし、フットボールのスタイルがとても素晴らしい。ハンガリーは伝統的に攻守の切り替えが速いチームだが、彼らはボールを保持する方法も持ち合わせている。若いチームで、ドミニク・ショボスライ(リヴァプール)は違いを作り出せる選手だ。それから、もしもスイスを過小評価している人がいるとすれば、その人は今シーズン多くの場所で目を閉じて彼らのことを見ていなかったのだろう。我々は、自分達の状態が少しでも100%に届いていなかったら互角の試合展開になってしまう相手と対戦する」(ドイツ紙『SPORTBUZZER』より) グループA各国の最新のFIFAランクは、ドイツが16位でトップ、その後にスイス(19位)、ハンガリー(26位)、スコットランド(39位)となっている。 しかし、ナーゲルスマン監督が名前を挙げたハンガリーのショボスライ以外にもスイスにはグラニト・ジャカ(レヴァークーゼン)やマヌエル・アカンジ(マンチェスター・シティ)、スコットランドにはアンドリュー・ロバートソン(リヴァプール)など欧州のトップリーグで活躍する選手達が揃っていることから、確かにナーゲルスマン監督の言うように楽なグループではなさそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部