【注目チーム】22戦21勝の金字塔…圧倒的な力を示した現代最強チームのレッドブル、ここから黄金時代実現なるか|レッドブル|F1
2010年から4連覇を達成
2010年はマクラーレンのルイス・ハミルトンとジェンソン・バトン、フェラーリのフェルナンド・アロンソ、そしてレッドブルのベッテルとウェバーによる5人のタイトル争いに。最終戦アブダビGPを前にした段階で、バトンを除く4人にドライバーズチャンピオンの可能性が残るという白熱した展開となったが、最終戦を制したベッテルがアロンソを逆転し、初のワールドチャンピオンに輝いた。ハミルトンが保持していた最年少王者記録23歳300日を23歳134日に更新しての戴冠だった。 2011年以降もレッドブルの強さは変わらず、ベッテル&ウェバー体制で2013年までドライバーズ&コンストラクターズのダブルタイトルを4連覇。 2013年をもってウェバーが去り、2014年からベッテル&ダニエル・リカルドのラインナップとなるも、2014年のシーズンは序盤から強さを見せたメルセデスがポイントをリード。レッドブルは追いかける展開になるが年間順位でリカルド3位、ベッテル5位に終わり、コンストラクターズでも2位でシーズンを終えることに。このシーズン限りでベッテルはレッドブルを去り、フェラーリへと新天地を求めた。
タイトルから遠ざかるも3強の一角として奮闘
レッドブルは2015年、2008年以来の未勝利と不振に終わる。迎えた2016年は第3戦中国GP、第4戦ロシアGPとダニール・クビアトが接触事故を誘発したとして批判の的に。第5戦スペインGPを前に、クビアトはトロ・ロッソに降格。トレードのような形でマックス・フェルスタッペンがレッドブルのシートに収まることとなった。だが直後のスペインGPでフェルスタッペンは予選4位からスタートし、トップに躍り出てそのまま1位でフィニッシュ。レッドブルのデビュー戦で、18歳227日というF1史上最年少優勝記録を打ち立てた。 以降、現在に至るまでレッドブルはメルセデス、フェラーリとともに三つ巴で優勝を争う展開が続いた。また、2019年からは2007年から搭載していたパワーユニットのルノーに別れを告げ、ホンダと契約したことでも大きく注目を集めた。 ホンダにとっては2015年以降のF1参戦は“第4期”と呼ばれているが、マクラーレンにパワーユニットを供給するも苦戦が続く。2018年、トロ・ロッソへエンジンを単独供給した後、2019年からはレッドブル&トロ・ロッソがそろってホンダエンジンを積むことに。