【注目チーム】22戦21勝の金字塔…圧倒的な力を示した現代最強チームのレッドブル、ここから黄金時代実現なるか|レッドブル|F1
2019年からホンダのパワーユニットに
2019年、ホンダのパワーユニットに変わったレッドブルだったが、開幕戦オーストラリアGPでフェルスタッペンがいきなり3位入賞を果たし、ルノーエンジンの昨季に見劣りしない存在感を見せつける。そして迎えた第9戦のオーストリアGPでは、フェルスタッペンが2019年初勝利。この優勝は、ホンダにとって2006年のハンガリーGP以来15年ぶり、そして第4期での初優勝となった。 トロ・ロッソから昇格したピエール・ガスリーが精細を欠いていたこともあり、チームはハンガリーGP終了後にトロ・ロッソのアレクサンダー・アルボンとシートをスイッチしている。 終盤戦のブラジルGPではフェルスタッペンがシーズン3勝目を挙げ、2位にトロ・ロッソにのガスリーが入ったことから、このレースではホンダエンジンによる、異なるチームでのワンツー・フィニッシュとなった。フェルスタッペンは2019年シーズン3勝をマークし、ドライバーズランキング3位と大きく躍進した。
競争力を高めるも2020年はメルセデスに及ばず
そして2020年はレッドブルのマシンはプレシーズンから速さを見せていたこともあり、コンストラクターズタイトル奪還を期待する声も多かった。 だが新型コロナウイルスの影響により開幕が7月にずれ込み、いざフタを開けるとメルセデスのアドバンテージが目立つ状況に。フェルスタッペンはシーズンを通してルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスと三つ巴の戦いを続けたが、結果としてシーズン2勝に留まった。 そして2021シーズンは前年にレーシング・ポイントで初勝利を経験し、契約満了により離脱したセルジオ・ペレスと新契約を締結。セカンドドライバーのアルボンはリザーブ&テストドライバー降格となった。新たなシーズンはフェルスタッペン&ペレスの実力派コンビで打倒メルセデスを目指すこととなった。 また、2020年10月2日には2021シーズンをもってホンダがF1活動を終了すると公表済み。2021年2月15日には、2022年よりF1のパワーユニットが3年間開発凍結されることに伴い、ホンダのパワーユニットがレッドブルへと引き継がれ、レッドブルの自社製パワーユニットとして継続使用される見通しとなった。ホンダF1活動終了のシーズンということもあり、レッドブルはタイトル奪還を照準に2021年シーズンへと挑むことになった。