【注目チーム】22戦21勝の金字塔…圧倒的な力を示した現代最強チームのレッドブル、ここから黄金時代実現なるか|レッドブル|F1
2005年よりF1に参戦し、2010~2013年には4連覇を達成したレッドブル。2021年はフェルスタッペンが悲願のドライバーズタイトルを獲得し、2022年と2023年はドライバーズ&コンストラクターズのダブルタイトルを手にした。ここから黄金時代構築となるのか。
歴史
かつてレッドブルはザウバー、アロウズのスポンサーとしてF1とかかわり、2005年よりプライベーターチームとしてF1フル参戦を果たした。 2000~2004年まで5シーズン戦ったジャガー・レーシングを買収したことによりレッドブルのF1参戦は実現した。さらにルーツを辿ると、ジャガーの前身は1997年~1999年の3季、F1に挑戦した、元F1王者ジャッキー・スチュワートのプライベーターチーム、スチュワート・グランプリとなる。 2005年、初年度のレッドブルは前年までマクラーレンに在籍していたデヴィッド・クルサードをエースドライバーとして招き、第1戦~第3戦までいきなり3レース連続で入賞を果たすなど、参戦初年度から存在感を発揮。結局1年目は34ポイントを獲得し、コンストラクターズランキングを7位で終えている。 2006年にはミナルディを買収し、レッドブルのイタリア語読みとなるスクーデリア・トロ・ロッソという兄弟チームが誕生。レッドブルはレーシングチームの育成プログラムにも力を注ぎ、トロ・ロッソに若手を登用し、実力が認められたらレッドブルチームのドライバーに昇格する、という手法を用いた。 コンストラクターズでは2006年7位、2007年5位、2008年7位と表彰台に上がりながらも中堅チームの一角に留まっていたレッドブル。だが2009年から勢力図が一気に変わる。トロ・ロッソから期待の若手セバスチャン・ベッテルが加わったこのシーズン、開幕3戦目の中国グランプリでベッテルがレッドブルに初優勝をもたらした。 このシーズンはフェラーリ、マクラーレンといった強豪チームがこぞって低迷し、プライベーターとして初参戦のブラウンGPが初年度でダブルタイトルを獲得した年としても知られている。レッドブルはベッテル4勝、マーク・ウェバーが2勝を収め、コンストラクターズ2位と躍進のシーズンとなった。