小林弘幸「どうして評価されないんだ!」と思った時点で自律神経は乱れまくり…家康と日光東照宮に見る<自分に流れを引き寄せるコツ>とは
◆人を恨まず、悪口をいわず、笑顔でいる 流れが悪いときの極意は「人を恨まず、悪口をいわず、笑顔でいる」だと私は考えます。 私も聖人君子ではありませんから、若い頃はそんなことはまったくできませんでした。自分より優遇されている人は恨みたくなりますし、陰で悪口もいいました。笑顔でいるなどもってのほかです。 しかしそんなことをしても、状況はまったく改善されません。むしろ、自分の自律神経を乱し、嫌な思いをいつまでも引きずり、集中力が下がり、ミスも増えるなど悪いことばかりです。 組織であれ、社会であれ、物事の大勢は流れで決まります。 2023年の大河ドラマは徳川家康の生涯を描いていましたが、彼ほど流れに味方された天下人はいません。 徳川家康に実力がなかったとはいいませんが、巡り合わせによって天下を治めるまでに至ったことは明白です。
◆人生とは修行のようなもの 徳川家康を祀った日光東照宮には「見ざる、言わざる、聞かざる」の「三猿」があります。これこそじっと流れを待つ極意であり、自律神経を乱さない基本でもあります。 自分に流れが来ていないとき、ぜひとも「人を恨まず、悪口をいわず、笑顔でいる」を意識してみてください。 修行みたいなものですが、そもそも人生とは修行のようなものです。そんな修行をはじめてみてはいかがでしょうか。 恨んだり、悪口をいうどころか、流れがよく、調子に乗っている人を「あの人は素晴らしいですね」と褒め称えるくらいになれば一流。 もちろん皮肉ではなく、本気でいうのです。でも、それこそが自分に流れを引き寄せるコツ。 流れはコントロールできませんが、自律神経が安定し、いつも笑顔でいる人に、いい話は転がり込んでくるものです。 ※本稿は、『はじめる習慣』(日経BP 日本経済新聞出版)の一部を再編集したものです。
小林弘幸
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