産廃と家庭ごみ混ぜて処分、業者の社長を逮捕 処分費の差額で利益か
産業廃棄物を一般廃棄物に混ぜて捨てたとして、北海道警は28日、小樽市のごみ収集運搬業者「大森産業」社長大森富美雄容疑者(74)を廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 道警によると、大森容疑者は従業員と共謀して5月、市内の食品製造工場から産廃である野菜や食肉のくず約6トンを回収。一般の家庭ごみと混ぜてごみ収集車に積み、その混合物約49トンを一般廃棄物処理施設に捨てた疑いがある。 今回の食品くずは本来、産廃として処分に10キロあたり148円かかるが、一般廃棄物に混ぜて処分することで71円で済んだという。 道警は、大森容疑者を中心に、同社が10年以上前から産廃と一般廃棄物を混ぜて捨てる同様の手口を繰り返し、本来必要だった処分費との差額として少なくとも1千万円の利益を得ていたとみている。(上保晃平)
朝日新聞社