民間ロケット市場の改革へ 堀江貴文氏が会見(全文2完)ディープスペースに行けるロケット開発も
利益が出る時期はいつか
記者4:ドイツの記者です。2つほど質問です。まず1つ目はロケットに関してなんですけれども、こういったものが経済的に商業化できる、そして利益も生まれるようなタイムラインはいつごろというふうに考えられているのか。またそのときの顧客、お客さんはどういった会社またはどういったお客さんになるのかということについてまず教えていただければです。そして2つ目の質問は、本日はロケットがメインなんですけれど、もし可能でしたらゴーン氏のケースについて、もしコメントいただければということです。 堀江:1つ目の質問は、もうすでにサブオービタルのロケットMOMOのほうについては、商業化できているというふうに考えています。1回当たりの打ち上げで、いろんな会社さんがスポンサー、機体の例えば広告ですね、打ち上げるときの機体の広告だったりネーミングライツ、そしてみんなの思いを宇宙に届けようみたいなクラウドファンディング、そして真面目な科学技術の実験をするためのペイロード、あるいは先ほどのハンバーグのような宇宙に行った何々シリーズみたいな、そういったものだったりとか、そういったところがクライアントさんになって、1回当たりの打ち上げで数千万円の売り上げが立っていますので、ここの事業に関しては商業化が始まっているというふうに言って問題ないと思います。 そのあとの2~3年後に軌道投入機ZEROを打ち上げたらさらに顧客は大きく広がると思っていまして、それこそ例えばOneWebとかのような衛星コンステレーションをつくって、ブロードバンドインターネット接続をするような会社の、どちらかというと僕たちは故障した衛星のオルタナティブ、代わりに新しい、故障してない衛星を打ち上げるとかそういう補充の需要だったりとか、あるいはさっきJAXAとかNASAとかが開発している最先端技術を宇宙で試すための衛星だったりとか、そういった真面目な用途でもたくさん使われると思いますし、それ以外にエンターテインメントの需要も、僕たちが考えてないようなことを考えるような会社さんがいると思うので。 例えば分からないけど月にロンギヌスの槍を突き刺すプロジェクトとか、っていうのは、これクラウドファンディングでお金集めてた団体があったんですけど、例えばそういったものを打ち上げたりとか。そういう、インターネットもそうでしたけど最初はみんなNASAのホームページとか見てたと思うんですけど、今やもういろんなことをインターネット上で皆さんやるようになっていると思うんですけど、宇宙もそういう時代が来るだろうと思っています。