【エプソムC】ニシノスーベニア機は熟した 上原博師が高評価 初距離も大丈夫
「エプソムC・G3」(9日、東京) 21年6月のデビューから丸3年。一歩一歩、着実に戦う術を身につけたニシノスーベニアが、充実の5歳を迎えた。今年初戦の幕張Sを勝ち、オープン昇級初戦で挑んだのが前走のダービー卿CT。馬のリズム重視で運び、後方から徐々にポジションを上げると、直線の坂を上がってから急追。ゴール前は目を引く伸びで0秒4差4着まで迫った。重賞での見せ場十分の快走に、上原博師は「差がない競馬だったし、内容は悪くなかった」と高く評価する。 この中間は短期放牧で充電。ここを照準に定めて乗り込んできた。1日には美浦Wで5F66秒6-11秒0と豪快な伸びを披露。指揮官は「好調を維持できています。この馬の力を出せる調教パターンは、週末にしっかりやって当週は坂路でサラッと。これで結果を出してくれている」と得意の調整法を踏襲する。 今回はキャリア初となる千八の距離が鍵を握るが、トレーナーは「ここのところムキになって走らず、引っ掛かるところも見せていない。延びても問題ない」と前向きな見通しを示した。待望のタイトル奪取へ、機は熟した。