竹田麗央の初の年間女王が決定 初Ⅴから2週連続V、国内メジャー連勝、米ツアー初制覇・・・記録づくめの8勝で新たな栄冠/国内女子ゴルフ
伊藤園レディス最終日(10日、千葉・グレートアイランドC=6769ヤード、パー72)今季8勝の竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=がメルセデスランクで競う年間女王に決まった。同ランク1位で迎えた今大会は通算2オーバーの73位で予選落ちしたが、同ランク2位で2季連続年間女王の山下美夢有が通算11アンダーの4位でホールアウトしたことで、残り2戦での逆転が不可能となり初の戴冠が決まった。 叔母は1993、94年の賞金女王でツアー通算19勝の平瀬真由美、母・哲子さんもプロという恵まれた環境で育ち、2021年11月のプロテストで合格。平均飛距離260ヤード超のドライバーショットを武器に初シードで迎えた今季は開幕戦こそ予選落ちだったが、その後から怒涛の快進撃を見せた。地元熊本で行われた4月の「KKT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝を挙げると、翌週の「フジサンケイレディスクラシック」で2週連続優勝。その後は自身初の海外メジャーだった6月の「全米女子オープン」では9位に入るなど活躍。国内ではさらに3勝を挙げて、9月には国内メジャー第2戦「ソニー日本女子プロ選手権」、続く第3戦「日本女子オープン」を連勝した。そして前週には日本開催の米ツアー「TOTOジャパンクラシック」で初の米ツアー優勝を果たし、来季から2年間の米シードを獲得した。「初優勝できて、(国内の)メジャーも優勝できた。すごく濃い1年だった」と振り返っていたシーズン。新ヒロインに新たな名誉が加わった。 ■竹田麗央(たけだ・りお) 2003(平成15)年4月2日生まれ、21歳。熊本・合志(こうし)市出身。プロゴルファーの母・哲子(さとこ)さんの影響で6歳からゴルフを始める。熊本国府高1年時の19年「九州ジュニア」優勝。21年11月のプロテストに合格し、昨季ポイントランク23位で初シードを獲得。ツアー通算8勝。166㌢、66㌔。