多くの日本人がやってしまう「不必要な貯金」…本当に必要な貯金は“3パターンだけ”【税理士が解説】
【3】幸せ還元貯金 これは、あなた自身や家族などのあなたのまわりの人を幸せにするための貯金です。「ご褒美貯金」や「贅沢貯金」と置き換えてもいいです。 オススメの貯金方法は「いつもとは別口座の銀行預金」です。幸せ還元貯金の代表例としては、ひとり旅や家族旅行、ちょっと高めの外食、趣味、美容代など、すぐにはそのお金は準備できないけど、それを買うために準備をしておいて、貯まったら買えるようにしておくための貯金です。自分を幸せにするもののために、貯めておきましょう。 日本人の多くはムダ遣いを避けようとします。お金を使うくらいなら貯めておこうという選択になり、なかなか自分のためにお金を使うことをしません。 しかし、お金は使わないと何も得られません。お金は、使うことで幸せと交換することができます。そこで、この幸せ還元貯金です。 「お金が貯まったら旅行へ行こう」「お金が貯まったら服を買おう」ではなくて、「旅行へ行くために」お金を貯めたり、「服を買うために」お金を貯めたりしていけばいいのです。そうやって、欲しいものがあるのであれば計画的にお金を貯め、貯まったら幸せと交換していきましょう。 また、この幸せ還元貯金を別口座でおこなうことをオススメしている理由は、いくら貯まっているかを把握するためです。旅行目的で5万円を積み立てるならば、いつもの通帳で貯金するよりも、別通帳で貯金をするほうがわかりやすいでしょう。そして別通帳で5万円が貯まったときに、その5万円を使って旅行へ行くことを自分のルールとしておきましょう。 さらには、幸せ還元貯金をするものは1種類ではないことがほとんどです。旅行のため、親孝行のため、好きな漫画を大人買いするためなど、それぞれの目標金額を設定し、コツコツ積み立てていきましょう。そうすることで欲しいものを確実に買うことができ、ムダ遣いも減らしていくことができていきます。 さて、あなたがいましている貯金は、どのパターンの貯金に当てはまるでしょうか? ぜひ一度、いまの貯金の見直しをおこない、それぞれの種類ごとに金額を出してみましょう。そして、必要な金額を必要なぶんだけ、計画的に貯めていってくださいね。 安江 一勢 税理士
安江 一勢