準決勝で36得点を奪ったカリーをデュラントが絶賛「神がかったパフォーマンスだった」
8月9日(現地時間8日、日付は以下同)。パリオリンピックの5人制男子バスケットボールは準決勝を迎え、アメリカ代表とセルビア代表が激突。7月18日の強化試合、グループC予選ラウンド初戦に続き、約3週間で3度目の対戦となった。 試合はステフィン・カリーのジャンパーでアメリカが先制し、第1クォーター残り6分22秒にカリーの3ポイントシュートが決まって15-13のリードを奪う。だがそこからセルビアが逆転してリードを広げ、最大17点差をつける。 後半に入ってアメリカが追い上げていくも、セルビアが再びリードを広げる。アメリカにとっては我慢の展開が続くなか、第4クォーター残り7分19秒にニコラ・ヨキッチが4ファウルでファウルトラブルに。 するとアメリカはジョエル・エンビードがジャンパーやフェイダウェイジャンパーを決めていき、残り4分20秒で2点差に詰め寄ると、そこから今大会の“スーパースタートリオ”が仕留めにかかる。 残り3分41秒にレブロン・ジェームズのレイアップで同点に追いつくと、相手のダンクで2点ビハインドを背負うも、レブロンのアシストからカリーが長距離砲を沈めて、アメリカが第1クォーター中盤以来初のリード。 その後もレブロン、カリー、ケビン・デュラントが加点し、アメリカ最後の13得点をこの3選手がたたき出し、最後はカリーがフリースロー2本を決め、最終スコア95-91でアメリカが決勝進出を決めた。 「ゲームで求められることなら何だってやるだけ。これまであまり多くの機会がなかったし、トーナメント全体でショットの調子も悪かった。けどこうした瞬間で自分の自信が揺らぐことはない」 試合後にそう語ったカリーがセルビア戦で大暴れ。準々決勝までの計4戦の合計29得点を上回る36得点に8リバウンド2アシストをマーク。9本の3ポイントを放り込んだ男は、2012年にカーメロ・アンソニーが記録した37得点に次ぐ、アメリカ代表のオリンピック最多得点で歴代2位に入る大爆発。 これにはデュラントも「あれは神がかったパフォーマンスだった。このトーナメントを通じて苦しんでいた感じだったからつらかったと思う。けど今夜の神は彼と共にあった。俺がこれまでに見てきたプレーの中で、今夜の彼は最高の試合の1つだった」と舌を巻いていた。 アメリカではカリーのほか、エンビードが19得点4リバウンド、レブロンが16得点12リバウンド10アシストのトリプルダブル、デュラントが9得点、ドリュー・ホリデーが7アシストを残した。 大会5連覇に王手をかけたアメリカは、11日の決勝戦で開催国フランス代表と対決する。2021年の東京オリンピックと同じカードで、金メダル獲得をかけた一戦は白熱するに違いない。
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