左目を失明した2児の母「子どもの姿も見れなくなってしまう…」右目も徐々に視野が欠けていく恐怖の中、母がとった選択とは
育児と仕事の両立 自分のやりたい!をあきらめない生き方
山岸さんは、眼の病気の他にも適応障害などの精神的な疾患があり、家事と育児、そして仕事の両立が難しく感じることが多かったそうです。専業主婦として家庭のことに専念していた時期があったそうですが、次第に収入0の自分とやりたいことを我慢している自分に不満を感じるようになりました。 在宅で自分のペースでできる仕事はないかと探していたところ、ベビーマッサージ講師という仕事と出会い、資格取得に踏み切ったのだそうです。資格取得までの道のりは、楽なものではありませんでした。 このとき山岸さんは子育て真っ最中。2人目のお子さんは自宅保育だったそうです。家事と育児で手一杯だったところにベビーマッサージの勉強時間を組み込まなければならないとなると、1日が24時間では足りないくらいですよね。 足りない時間は、朝1時間早起きをして勉強時間にあてたり、ベビーマッサージの練習用のお人形に1日1回はふれるようにし、スキマ時間でコツコツ勉強したことで乗り越えたのだそうです。
ベビーマッサージ講師の仕事とSNS発信
山岸さんにとって、ベビーマッサージ講師という仕事は『子どもとの時間』『家族との時間』『自分の時間』『収入』『心の余裕』そのすべての理想がつまった仕事だといいます。 山岸さんが最初にSNSでの発信を始めたきっかけは、開業するベビーマッサージ教室をお客さんに知ってもらうためでした。 当初は病気により両目左右の見ためがかなり違っていることや、眼瞼下垂があることでSNSで顔出しして発信するには抵抗があったそうです。 しかし、ベビーマッサージ講師という職業に出会い、勉強していく中で、自分のように病気で思うように働けない方や、見た目に悩んでいる人に少しでも勇気を与えたいという気持ちへ変化していったといいます。 山岸さんは今後も働き方や病気について悩みを抱えている女性のサポートや緑内障についての理解が広がっていくよう発信し続けたいと話します。 大切な子どもたちのため、家族のため、自分を大切にするため。それを叶える働き方を見つけ、自ら切り開いた山岸さんの生き方は、多くの女性やママたちの希望があふれているように感じました。
ほ・とせなNEWS編集部