菅野智之と契約のオリオールズ、米大物記者が痛烈批判「“生ぬるい”先発補強。過去のエース・35歳の菅野と、ボチボチの41歳モートン」
オリオールズは巨人からポスティングシステムを利用した菅野智之投手(35)と年俸1300万ドル(約20億5000万円)で単年契約。さらに、メジャー通算138勝の先発右腕チャーリー・モートン(41)と年俸1500万ドル(約23億7000万円)で同じく単年契約を結んだが、米国を代表するナショナルライターがこれを痛烈に批判した。 ケン・ローゼンタール記者は「オリオールズの『tepid(生ぬるい)』オフの補強では、ヤンキースをア・リーグの優勝候補から引きずり降ろせない」とのタイトルで、米ジ・アスレチックに寄稿した。 「オリオールズはエース級の先発投手を必要とする状況で今オフに突入した。要はコルビン・バーンズ(再契約はとてもかなわなさそうだったが)か、それに匹敵する投手だ。だが、実際の補強の結果は、過去に日本のエースだった35歳の菅野智之と、いまや先発ローテの中ほどというボチボチの41歳右腕、チャーリー・モートンだ」 さらに「球団の情報筋によれば、今オフはまだトレードで先発投手を狙うというが、選択肢は狭まるばかり。他に獲得したのはタイラー・オニール外野手とゲーリー・サンチェス捕手だ。これでは、オリオールズファンが純資産40億ドル(約6320億円)のルーベンシュタイン新オーナーに対して期待した補強とはとても言えない」と、一刀両断した。 2021年のサイ・ヤング賞右腕でチームからFAとなったバーンズは、ダイヤモンドバックスと6年総額2億1000万ドル(約332億円)で契約し、FA流出を容認してしまった。 オリオールズの今オフの動きについては、球団地元メディアの米バーズウオッチャーも「バーンズの代わりに獲得したのは、格落ちの菅野とモートン。モートンは2017年のアストロズで魔球カーブの使い手だったが、いまや40歳(実際は41歳)だ」とし、米ジャストBBも「オリオールズは2025年に向け、モートンと菅野に計2800万ドル(約44億円)を投資した。これがマイク・エリアスGMの言うところの、コアになる若手たちを取り巻く『壮大なプラン』なのか? どうなんだ?」と、不満を伝えている。
中日スポーツ