【プレミア12】完全アウェーで快勝 森下翔太が語った井端ジャパンの強さ
約4万人を収容する台北ドームのほぼすべてがチャイニーズタイペイのファンで埋め尽くされたなか、侍ジャパンは3対1で勝利して3連勝。第3回プレミア12のグループBの"全勝対決"を制し、東京でのスーパーラウンド進出に向けて大きく前進した。 【写真】阪神タイガース「TigersGirls」2024年全メンバー(17人)甲子園球場で撮り下ろし! 先発の才木浩人(阪神)が「チャイニーズタイペイの応援がすごく、最初は少し力んでしまいました」と振り返ったように、試合は異様なムードのなかで行なわれた。 チャイニーズタイペイの打者が四球を選んだり、大きなファウルを放ったりするたびにスタンドの360度から大歓声が上がり、ヒットを放てば割れんばかりの拍手が起こる。2階のスタンドにある記者席が揺れるほどの爆音だった。 【ノーヒットで先制点】 まさに"完全アウェー"。そのなかで侍ジャパンを快勝に導いた立役者は、先発の才木だ。150キロ台でスピンの効いた速球と落差の大きなフォークを中心に6回途中まで被安打3、無失点、5奪三振と圧巻のピッチングを披露した一方、後押ししたのは日本らしい攻撃だった。今大会で初先発した源田壮亮(西武)が振り返る。 「『スキのない野球をして、逆に相手のスキを突こう』というのはコーチ陣からずっと言われていることです。今日も向こうの初回の守備のミスから先制できました。そういうところで点を取っていけたのでよかったかなと思います」 1回表、桑原将志(DeNA)のサードゴロに相手がうまくバウンドを合わせられずにエラーで出塁。つづく小園海斗(広島)がフルカウントから四球を選ぶと、3番・辰己涼介(楽天)のファーストゴロでランナー一、三塁となった。 打席に向かうのは、好調を維持する4番・森下翔太(阪神)。 「才木さんが簡単に点を取られることはないと思っていたので、なおさら先制点が大切なんだと思いました」 1ボール2ストライクに追い込まれたあとの3球目、外角のストレートを「コースに逆らわず」にライトへ犠牲フライを放ち、貴重な先制点をもたらせた。