アクセンチュア流「Copilot×パワポ」活用術、タイパ抜群の資料作成方法とは?
プレゼンテーションの要約を理解
続いて「プレゼンテーションの要約を理解」である。 筆者は日々の業務でページ数が多いプレゼンテーションの内容を理解するのが大変だと感じることが多い。Copilotではそのような大量のページからなるプレゼンテーションを要約してもらうことができる。 手順は簡単で、Copilotの要約ボタンを押すだけでプレゼンテーション全体の要約を作成してくれる。 要約にざっと目を通すだけで内容がある程度理解でき、そのあとにプレゼンテーション全体を読むことで理解も進みやすいだろう。 また、該当箇所のリンクが載っているので、詳しく確認したい箇所はリンクからたどることができるのは便利だ。
プレゼンテーションの内容について質問
続いて「プレゼンテーションの内容について質問」である。 ページの多いプレゼンテーションから欲しい情報を探すのが大変だと感じたことがある方は多いのではないか。Copilotではプレゼンテーションの内容について質問することができ、情報を探す手間を省くことができる。下図は成功事例である企業Aの導入効果について質問した場合の例である。 正しい回答が構造化されて生成されたことがわかる。 今回はプレゼンテーションの内容について質問したが、プレゼンテーションの内容に関係ない質問もできるため気軽に活用するとよい。 CopilotをPowerPointで活用するうえでのポイントは、プレゼンテーションの「構造」と伝えたい「メッセージ」をわかりやすく指示することだ。「構造」はNarrative Builderで生成したアウトラインや、章立てしたWord文書などをCopilotに与えて理解させ、「メッセージ」は第2回で紹介したプロンプトテクニックを活用しながら指示すると内容が良くなりやすい。 この2点を意識して、プレゼンテーションの時間の削減だけでなく、品質の向上に役立ててほしい。
本連載は、アクセンチュア データ&AIグループが2024年4月に刊行した書籍『Microsoft Copilot for Microsoft 365活用大全』をもとに再構成し加筆したものです。
執筆:アクセンチュア データ&AIグループ