工場の管理職になったら「深夜手当」などはつかなくなる?夜勤メインなので役職手当がついても収入は減りそうで心配です...
工場でも一般企業と同様に管理職へのステップアップが可能です。管理職へ昇進すると給与が上がると期待できますが、なかには「残業手当や深夜手当がつかなくなって収入は減ってしまうのでは」と心配する方もいるようです。特に、夜勤メインで働いている方にとって、深夜手当は収入に大きな影響を与えるでしょう。 そこで今回は、工場の管理職になると夜勤メインで働いている方の収入はどうなるかについて調べてみました。労働基準法が定める「管理監督者」の定義についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
工場の管理職にはどんな役職がある? 給与はどれくらい上がる?
工場には一般従業員・派遣社員・期間工社員など、さまざまな立場の労働者がいますが、なかにはこれらをまとめる班長や主任といった肩書を持つ人もいます。さらに、上の立場になると、係長・課長・部長・工場長といった役職もあります。 役職が上がるにつれて、現場に出ることは少なくなり、部下の育成・予算管理・生産工程の確認などを始め、管理監督、指揮命令にかかる一定の権限を委ねられるようになるでしょう。 工場管理者になると責任が増しますが、それにともない給料は上がると考えられます。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者の役職別の賃金は以下の通りです。 ・部長級:59万6000円 ・課長級:49万800円 ・係長級:37万800円 ・非役職者:29万1100円 勤務先にもよりますが、工場の管理者になると役職手当がついて給与が上がると期待できます。
工場の管理職になったら深夜手当はつかないって本当?
管理監督者は、法律上の労働時間などの制限を受けません。これは、管理監督者に労働時間の裁量が委ねられているからで、時間外手当の支給が除外されます。しかし、すべての手当が除外されると考えて、深夜手当もつかないと勘違いしている人もいるようです。 東京労働局の「しっかりマスター労働基準法 -管理監督者編-」によると、管理監督者の深夜割増賃金・有給休暇の特例はなく、22時から翌日5時までの労働に関しては、管理監督者であっても深夜割増賃金を支払う必要があるとのことです。有給休暇も、一般労働者と同様に与える必要があります。