増産へ生産者意欲を喚起 奄美大島でサトウキビ生産振興大会 優秀農家の表彰も
大島本島地区さとうきび生産対策本部(本部長・安田壮平奄美市長)主催の2024年度生産振興大会は22日、鹿児島県奄美市笠利町の農村環境改善センターであった。「安心・安全なほ場環境整備による事故防止」など大会スローガンの朗読や、優秀農家の表彰、講演などがあり、夏植え推進や単収向上に向けて生産者の意欲を喚起した。 5年ぶり開催となった大会には、キビ生産者や行政関係者ら約100人が参加。生産対策本部長の安田壮平奄美市長は「生産者の皆さんは夏植え作業の最中かと思う。熱中症対策など体調管理に気を付けて、基幹産業であるサトウキビの生産量確保に取り組んでいただけたら」などとあいさつした。 富国製糖によると、今期の収穫見込み面積は前期比3ヘクタール減の531ヘクタール。生育状況(8月1日調査時点)は春植え、夏植え、株出しの3作平均で、茎長が前期比3・9センチ長い165・1センチ。茎数は同9・9本多い91・8本となっている。 現況報告した同社の有村成生社長は「梅雨明け後、しばらく干ばつ気味だったが、(キビの生育については)順調に成長していると思われる」と説明した。 兼業農家や収入保険制度改正に関する講演や、優秀農家表彰などの後、「病害虫の早期発見と早めの防除」など5項目の大会スローガンを朗読。出席者全員で「頑張ろう」を三唱して気勢を上げた。