“日本一うまかイサキ“を全国へ 漁師になるため小値賀島に帰郷した男たちの伝統のイサキ一本釣り漁に密着
この日の釣果は…
ついに研修生の伊藤さんに待望の1匹目がかかり、安堵(あんど)の表情を見せる。 加戸さんにも当たりがありようやく釣れ始めたが、「朝まずめ」という午前4時半ごろの一番釣れる時間帯に差し掛かったが全く引きがない。そして夜が明けた午前5時、水中灯の効果がなくなるため漁は終了。 加戸公次さん:きょうはだめですね全然。他の所もだめみたいですね ――大体、何匹位ですか? 加戸公次さん:20~30匹で14~5キロ。これでは全然だめ 漁獲は年々減少しているという。
人より遅くまで頑張ること
港に戻り水揚げだ。一本釣りイサキは鮮度が売りのため、釣って来たばかりのイサキを漁師自身が活き締めと血抜きをして漁協に運ぶことが「値賀咲」を名乗る条件だ。 宇久小値賀漁協・岩坪敏隆販売課長:20年前位は1日大体1500箱上がっていたけれど今日の漁で大体150箱。漁師自体も減っているが魚自体も少ない 加戸公次さん:頑張った分だけ自分のものになる ――成功の秘訣? 加戸公次さん:人より遅く帰ること、人より遅くまで頑張ること 漁師になりたいと島に戻って来た加戸公次さんと伊藤安和さん。後継者不足が指摘される中、希望の星ともいえる二人だが獲れる魚が減ってきて不安がないわけではない。それでも家族の支えを受けて仕事に打ち込み小値賀の一本釣りブランド魚「値賀咲」を全国に届けている。 小値賀のブランドイサキ「値賀咲」は佐世保魚市から主に東京、大阪に出荷されているが、小値賀島に行けば漁協で購入も可能(持ち帰り)だ。「値賀咲」の棒ずしを開発しインターネットなどで販売も始まっている。 (テレビ長崎)
テレビ長崎