全国高校ラグビー静岡県大会 東海大静岡翔洋が2年ぶり優勝で花園切符…青木佑弥主将「トライを取り切る展開力を強化したい」
◆全国高校ラグビー静岡県大会▽決勝 東海大静岡翔洋10―0聖光学院(10日、エコパスタジアム) 決勝が行われ、東海大静岡翔洋が聖光学院を10―0で倒し、2年ぶり13回目の優勝を飾った。翔洋は前半27分にFB白鳥皓大(3年)のPGで先制。後半終了間際の30分にロック佐藤春樹(2年)がこの日唯一のトライを決めて、6年連続となる決勝対決を制した。翔洋は12月27日開幕の全国大会(大阪)に出場する。 ノーサイドの笛が鳴ると翔洋のメンバーは跳び上がって喜んだ。今季は新人戦で敗れ、県総体で勝ち、1勝1敗だった宿敵に決着をつけての花園切符。「やってきたことを100%出せた」とWTB青木佑弥主将(3年)は胸を張った。 強化してきたディフェンスが効いた。低いタックルで突破を阻み、数的有利の場面ではジャッカルでボール奪取。重量級FWの突進は2人がかりで止める。3点リードの後半にゴール前まで迫られたが、全員で耐えた。津高宏行監督(41)は「勝因は守備です」と目を細めた。 青木の冷静さも光った。追加点を狙った後半25分のPGは、ポストに当たって失敗。さらに同28分にSH朝日健太(3年)がトライを決めたように見えたものの、審判団の死角で確認できず無効に。流れが聖光に傾きかけたが、主将は「次で取り切ればいい」と仲間に話し、落ち着かせた。 そして同30分、ゴール前の攻防から佐藤が潜り込んで勝利を決定づけるトライ。「こぼれ球に反応できた。完封勝利は気持ちいいです」と笑った。 次は花園だ。「トライを取り切る展開力を強化したい」と主将。磨いてきたタックルを武器に、全国の強敵に挑む。(里見 祐司)
報知新聞社