残り5分でレッドカード退場…痛恨の2失点で首位に黒星。バサジィ大分・狩野新監督が若手に求める“ゲームコントロール”|フットサル
パスの質、走るコース、ポジショニングをもっと追求したい
──今シーズン浦安と二度対戦しましたが、対戦相手として好調の要因をどう分析していますか? 僕らとしては浦安とのそんなに相性は悪くないと思っていて、今シーズンも大差で負けてはいないですし、特徴をしっかり消せているのかなとは思っています。 ただ、ここに来て(ピレス)イゴールが大活躍しているというのが、かなり大きいのではないかな、と。長年日本でプレーしてきて、彼のFリーグや浦安に対する思いだったり、いろんなものが詰まったパフォーマンスなんだろうなと感じています。 さらにファーストセットには現役の日本代表選手がそろって自信をもってやっていますよね。本石(猛裕)も大分にいた時からクオリティの高い選手ではありましたが、 若い選手たちが成長して活躍できるチームづくりができていて、そこは小宮山監督の起用方法のうまさを感じます。 なかでも石田健太郎選手は、日本のトップレベルの選手のなかでも頭一つ抜けたなというイメージですね。今日も注意するべき一人として選手には意識させていましたが、オールラウンダーでなんでもクオリティが高く、非常にスカウティングが難しい選手です。 ──今日に関しては、その石田選手を前に出させずプレスがハマっていた印象でした。狙い通りですか? 石田選手に直接プレッシャーに行くのではなく狙い所として別の選手がいたので、少し我慢してからプレッシャーに行くことと、サイドからスイッチを入れるタイミングは、この浦安戦に向けて2週間かけてトレーニングをしました。そこの守備の部分は準備していたものを体現してくれましたし、すごく良かったなと感じています。あとは若い選手たちのゲームコントロールの力が、自分たちの足りていないところです。 ──陣川選手が出場停止となり戦力面での不安は続きますが、首位のチームに対して途中までどちらに転ぶかわからない試合ができたことの手応えと、次節に生かせそうなポイントがあれば教えてください。 守備のところは皆さんに褒めていただいたとおり、ボールを積極的に奪おうという意欲、奪いどころでしっかりと奪うということはできていました。やられてしまったところもあり、まだ強化ポイントはあるものの浦安相手にそれができたことはとてもうれしく思っています。 ただ、奪ってからの攻撃とフィニッシュの精度は、改善して次につなげていかないといけません。 チームとしては今ピヴォの選手が1枚なので、シーズン開幕前からクワトロのトレーニングをしています。もちろん得意、不得意な選手がいるので時間をかけながら構築をしているつもりですが、自分ももともとディフェンスを大事にするタイプの監督ということもあり、まだ攻撃の落とし込みがおろそかになっているところもあるのかな、と。 いずれにせよ、現状の攻撃のクオリティを考える、勝つためには「カウンターで点を取る」ことが必須だと思っているので、パスの質、走るコース、ポジショニングをもっと追求して、次のゲームに臨みたいです。