米データブリックス、評価額620億ドルに AI事業など伸長
Krystal Hu Niket Nishant [17日 ロイター] - データ分析や人工知能(AI)サービスを手がける米データブリックスは、資金調達ラウンドでベンチャーキャピタルによる史上最大規模の100億ドルを調達した。評価額は620億ドルに上る。 サンフランシスコに本社を置く同社は、決済会社ブロック、通信大手コムキャスト、電気自動車メーカーのリヴィアン、エネルギー大手シェルを含む1万社の顧客を抱える。創業11年で従業員は7000人。時価総額約570億ドルのスノーフレイクと競合している。 データブリックスは11─1月の四半期に初めてフリーキャッシュフローがプラスになり、1月には売上高が30億ドルを超えると見込んでいる。関係筋は先に、次年度は38億ドルの売り上げを見込んでいると語っていた。 今回の資金調達ラウンドは、ジョシュア・クシュナー率いるスライブ・キャピタルが主導し、アンドリーセン・ホロウィッツ、DSTグローバルなどの著名投資家が参加、ロイターの事前報道を裏付ける好調な結果となった。 オンタリオ州教員年金基金、新規投資家のICONIQグロース、MGXなどの既存投資家も参加した。 今回の資金調達は、オープンAIが10月に調達した66億ドルを上回る。これにより、同社は新規株式公開(IPO)を急ぐ必要がなくなったとみられている。