【子どもと相性がいい塾の見つけ方】高い合格率を誇る進学教室「SAPIX」の“真実” 向いているのは競争意識がある優等生タイプ!?
【システム】オリジナル教材
SAPIX の教材は、すべてオリジナルです。冊子形式になっており、毎週の分が週ごとに配布されます。しかも、1教科で数冊もあります。この時点で想像がつくと思いますが、4教科分すべて合わせると、とんでもない量になるのです。 そのため、教材管理は親御さん主導で確実に行うべきです。多くのSAPIX 生のご家庭に伺っていますが、教材の管理をお子さんまかせにしていると、教材をなくしたり、探すのに時間がかかったりしています。そこは、ぜひ親御さんがサポートしましょう。
【システム】通塾頻度
通塾頻度は標準的で、4年生は週2、5年生は週3、6年生は週3(後期は週4)になります。オプション講座などがほぼないため、6年生の直前期になっても週4は固定です。塾のない日がしっかりあるため、その日に過去問や宿題に取り組む時間を作れます。逆に言うと、家庭学習でどこまで質と量を担保できるかが課題になります。だからこそ、SAPIX 生は個別指導塾や家庭教師をつける割合が高いのかもしれません…。
【合格実績】
合格実績は目を見張るものがあります。御三家などの最難関校への合格者数は、4大塾においても圧倒的です。なぜ、ここまでの実績を出せるのかに関しては様々な理由があると思います。しかし、大きな要素として間違いなく言えるのは「優秀な生徒が集まるから」でしょう。 教材の難易度はかなり難関校向けで、宿題の量も多い。それに耐えられる生徒は、必然的に優秀な生徒と言えます。実際、SAPIX の模試は他塾の模試と比べても偏差値は低くなる傾向にあります。つまり、全体的にレベルの高い生徒が集まっているということです。 だからこそ、小学校や保護者の間でSAPIX に通っていること自体がステータスとなっている現状もあります。ただ、盲目(もうもく)的にSAPIX を選んでしまうと、宿題の量も問題の難しさも上級レベルのため、入ってから苦労する生徒が多いのです。試しに入塾するのはアリだと思いますが、うまくいかなかったら転塾する選択肢を持っておくことは非常に重要です。