【飲食店経営者の死体損壊・遺棄事件 】19歳の女「魚が腐った」と車の清掃業者に説明 証拠隠滅図ったか… (静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
静岡市内で飲食店を経営する男性の遺体が損壊、遺棄され3人が逮捕された事件で、清掃を依頼したとみられる女が、車内で「魚が腐った」などと説明していたことがわかりました。 6月下旬、静岡・藤枝市内の山中に会社役員・仁藤貴之さんの遺体が遺棄されたとされる事件。この事件を巡り7日、死体損壊・遺棄の疑いで逮捕されたのは会社役員の鈴木聖人容疑者、飲食店店長・三宅涼馬容疑者、アルバイト店員の19歳の女の計3人です。 (仁藤さんを知る近隣住民) 「洗濯物干しっぱなし。それが嫌でも見えちゃう」 こう話すのは仁藤さんを知る近隣住民。仁藤さんの姿は、5月20日ごろから見なくなり、自宅の洗濯物も干しっぱなしだったといいます。しかし。これは、仁藤さんの自宅が映る防犯カメラの映像です。仁藤さんの母親が警察に行方不明者届を出した10月2日の前日。何者かが家の中に入っていきます。部屋に明かりがつくと、ベランダの窓が開き、約半年間干しっぱなしだった洗濯物を回収した後、部屋の電気が消え、仁藤さんの自宅を去っていきました。捜査関係者によりますと、自宅を出入りする人物は、親族ではないということです。 (仁藤さんを知る近隣住民) 「10月1日洗濯物がいきなりなくなったので、『帰ってきたね』と言っていたら警察がいっぱい来た」 突然、行方不明となり、遺体で発見された仁藤さん。3人との間にいったい何があったのでしょうか。 (記者) 「仁藤さんは静岡市内で複数の飲食店を経営していて、度々、鈴木容疑者らといる姿を繁華街で目撃されていました」 逮捕された3人とは知人同士で、鈴木容疑者は仁藤さんの会社で役員を務め、三宅容疑者は鈴木容疑者の経営する飲食店の店長。19歳の女は鈴木容疑者らが経営する飲食店で、かつてアルバイトとして働いていたといいます。 捜査関係者によりますと、遺体の遺棄には、仁藤さんが日常的に使用していたワゴン車が使用されたとみられています。車の名義は、鈴木容疑者が代表取締役を務める会社のもので、7月までに静岡市内の業者に清掃が依頼されていました。 (19歳の女) 『魚が腐った』 清掃の依頼者はアルバイト店員の女とみられ、車内からは血のような跡や、悪臭などがあったということですが、女は「魚が腐った」などと説明していたということです。その後、車は清掃されるも10月2日に行方不明者届が出されて以降、関係車両として浮上。警察が車を押収し、鑑識作業が行われた結果、車内から血液反応が確認されたということです。 また、捜査関係者によりますと、3人は、藤枝市内の山中に遺体を遺棄する前、掛川市内など県西部方面にも移動していて、その際、電動のこぎりを購入していたとみられることも判明しました。 発見された遺体は損傷が激しく、焼かれた可能性もあるということです。警察は、防犯カメラの映像を解析し、何者かが証拠隠滅を図った可能性も視野に、事件との関連を捜査する一方、仁藤さんと3人の間に何らかのトラブルがあったとみて殺人容疑も視野に捜査しています。