交信不能のX線天文衛星「ひとみ」の現状 JAXA会見(全文1)分離の可能性
復旧に向けた運用状況、現在の運用状況と要因分析について
久保田:それでは最後のページになりますけども、10ページについてご説明します。復旧に向けた運用状況、現在の運用状況と要因分析についてご説明させていただきます。まず衛星との通信復旧を最優先と考えまして、引き続き国内外のJAXA追跡局を使用した通信機会、これは1日約20回程度行って、衛星に向けて電波およびコマンドを送信して、通信の確立に最善を尽くしているという状況です。先ほどもお話ありましたけども、国内外のさまざまな機関に協力を今、いただいているところでございます。 それから並行しまして、以下の3つの重要事象について作業を進めておりまして、1つは姿勢異常事象。それから、衛星から複数の物体が発生したという事象。それから通信異常事象ということで、これらにつきまして取得済みのテレメトリ・データの解析と、それを基に今後の衛星状態を推定するという検討、それから要因分析等を今、進めて、それらを進めるとともに、それらを反映した対策の検討を今、行っているところです。この姿勢異常、それから衛星から複数物体が発生した事象、通信異常というこの因果関係につきましても今、検討を進めている段階です。 司会:説明は以上でございます。それでは、質疑応答に移ります。ご質問のある方は挙手いただきまして、ご所属、お名前をおっしゃっていただいてからご質問をお願いいたします。マイクをお持ちしますので、マイクを持ってご質問をお願いいたします。ではご質問ある方。はい、じゃあ、マイクをお願いします。こちらから。マイクを、はい。大丈夫ですか。