那須川天心、武居由樹の対戦呼びかけに「必ずやりますので、待ってください」
プロボクシングのWBOアジア・パシフィック(AP)バンタム級王者の那須川天心(26)=帝拳=が6日、東京・港区のベクトルスタジオで、アンファー(本社は東京・千代田区)が展開するメンズスカルプシャンプーブランド「スカルプD」の「いい頭皮の日(11月10日)」制定記念発表会にゲスト出演した。 10月14日に東京・有明アリーナで、WBOAP同級王座決定戦を闘い、WBOAP2位のジェルウィン・アシロ(23)=フィリピン=に3-0の10回判定勝ち。ボクシング5戦目で初のタイトルを獲得した。アシロ戦の10回にバッティングで初めてカットした左目上の傷は保存療法で回復し、「もうしっかりと(傷口が)閉じたので、全然大丈夫ですけど、やっぱり跡は残っちゃうみたいですね」と明かした。 帝拳ジムの本田明彦会長(77)が前戦後に次戦は来年2月で、6月にも試合を計画しており、順調なら来秋の8戦目で世界初挑戦が予定されていることを明かした。那須川は「率直にうれしいですよね。認めてもらっている。だから、あと2戦でしっかりと結果を出さなきゃいけない。もし次とかその次とかで良い結果が出なければそれもないと思うので、常に試されているっていう緊張感を持ちながらやっていきたいなと思います」と気を引き締めた。 すでに次戦に向けてジムワークを再開。12月には米カリフォルニア州オックスナードの「ロベルト・ガルシア・ボクシング・アカデミー」でスパーリング中心の合宿が計画されていたが、「まだ行くかどうか分からない」と詳細は知らされていないという。「自分から仕掛けたり、この間みたいなこない相手とか、駆け引きしてくる相手に対してどうやって攻めるかっていうのは、自分の足りないところだったりしたので、新しい伸びしろ、経験値が積めるなって発見できたので、すごく楽しみな状況で練習もできています」とさらなる進化を誓った。 同じ元キックボクサーの那須川へ対戦のラブコールを送り続けているWBO世界バンタム級王者の武居由樹(28)=大橋=が、10月24日に東京都内で行われた次戦発表会見で「はやくやろうぜって感じです」と早期の対戦を呼びかけた。那須川は「元々僕はずっと時間をかけてやるよって言っていた。武居選手の方がボクシングの経験値はあるんで、早くやった方が有利なんだろうなっていうのはありますけど。でももう必ずやりますので、待ってくださいっていう。お互いが勝ってれば必ずやりますので、そこは焦らず。やるって決まったら僕の口からもしっかりと話すので、あんまり急がなくてもいいんじゃないかなっていう思いはします」とアンサーした。 プロ戦績は那須川が5戦5勝(2KO)、アシロが10戦9勝(4KO)1敗、武居が10戦10勝(8KO)。(尾﨑陽介)