微生物が「発電」するクリスマス・イルミネーション 伊方町役場で展示(愛媛)
土壌中の「発電菌」と呼ばれる微生物に電気を作らせる微生物燃料電池の技術を活用したクリスマスのイルミネーション展示が17日、伊方町湊浦の町役場1階ロビーで始まった。四国電力と共に電池の実証実験に取り組んでいる東京農工大の沖田尚久助教は「新しい技術で電気が簡単に作れることを多くの人に知ってほしい」と話している。 電池は自然界の土壌に存在するジオバクター菌やシュワネラ菌が有機物を吸収・分解する際に電子を放出する特性を利用。電源のない屋外でも半永久的な発電が可能として、各地で研究が進む。四電は東京農工大発のスタートアップ(新興企業)などと実用化に向け、今年9月から同町と八幡浜市のミカン園地で実証実験を続けている。
愛媛新聞社