50代同士の再婚「子どもたち」のリアルな反応
婚活女性の中には、こうした場合に「私より後から来るなんてどういうこと? 男性が先に来るべきでしょ」と怒ってしまう人も少なくありません。 ■「ハンカチ」はアピールポイントだった ところが、美香さんは怒るどころか好感を持ったのです。細かいところに気がつくし、その人のいいところを見てあげようとする。それは美香さんのもともとの温厚な性格から来るものかもしれないし、子育ての経験が影響しているのかもしれません。あとで純也さんに聞いたら、「実は、ハンカチはアピールポイントだったんです」と明かしていました。
「シングルファザーは婚活で苦戦すると思ったから、家事力を自分のアピールポイントにしようと考えた。ビシッとアイロンをかけたハンカチを持っていき、どこかのタイミングで見せられたらきっと気に入ってくれるんじゃないかと思った」とのこと。 まさにそこを美香さんがしっかり受け止めてくれたわけですね。お見合いはうまくいき、何回目かのデートで2人はドライブをしました。そのときにはクイズ形式で互いのことを語り合い、とても楽しかったそうです。
これもやはり子育ての経験が生かされているのでしょうね。小さな子どもがドライブ中に騒ぎ出したときに「クイズを出し合おう」などとなだめる。気晴らしの仕方を心得ているわけです。子育てに関する共通の話題も多く会話は大いに弾んだそうです。 2人の仲は順調に深まっていきましたが、クリアしなければならない問題がいくつかありました。 まず、お子さんに婚活についてどう伝えるか。美香さんのご家庭では、息子さんはまったく気づいていなかったので、お相手が決まってから伝えることにしました。
■子どもたちに伝えてみたら… 一方で、娘さんは、ママが急におしゃれになって週末にうれしそうに出かけていくところから何も言わなくてもすぐに察したそうです。そこで美香さんは娘さんには正直に話しました。 「ママはあなたたち2人が大きくなってうれしいけれども、いずれ家を出ていってしまうことを考えると寂しい。そのときママは60代になってしまう。今のうちに婚活したい。いい人が見つかったら紹介するね」。娘さんはうれしそうに「わかった。待ってるね」と言ってくれたそうです。