反則を受けながらゴールを決めたベルテックス静岡のハーラー（カメラ・塩沢　武士）

◆プロバスケットボール　▽りそなＢ２リーグ・第５節　ベルテックス静岡８９ー７５熊本（２６日・静岡市中央体育館） 　ベルテックス静岡が今季、静岡市内では初開催となったゲームで熊本を８９―７５で下し、２連勝。貯金を今季最多タイの２とした。ジョン・ハーラー（２５）がチーム最多１６得点を奪う活躍など５選手が２ケタ得点をマークして快勝した。２７日も熊本と午後３時から静岡市中央体育館で対戦する。 　アリーナが一体となった。今季、静岡市初開催でベルテックス静岡が快勝だ。試合後の会場インタビューでアンガス・ブラントの３５回目の誕生日を合唱で祝った。「最高の気分だよ」。チーム最多１１リバウンドで白星に貢献した助っ人が笑顔を見せた。 　ゴール下でブラントとともに存在感を示したのが、ハーラーだった。１６得点は前節の神戸戦に続いて２試合連続でチーム最多。７リバウンドに５アシストと攻守に貢献し「いい試合だった」と、胸を張った。 　相手の熊本には昨季、ベルテで一緒だった山田安斗夢（２６）がいた。来日１年目の昨シーズンは、最高のコンビで攻撃面をけん引。「いなくてさみしかった」。移籍が決まった時は悲しかったが、試合となれば別。「友人」の前で健在ぶりを示した。 　試合前、フィン・ディレイニー（２９）が右長内転筋肉離れで故障者リスト入りを発表。１か月以上の離脱となった。第４Ｑには加納誠也主将（３５）が負傷し、仲間に抱えられてベンチに戻った。最悪、２７日の出場は微妙な状況でインサイド陣にけが人が続出。「誰かが立ち上がらなければいけない。どんな状況でも勝つ、というメンタリティーが必要」。ハーラーがゴール下を支える。（塩沢　武士）