初の窯焼きピザ店 進化続ける商店街にオープン 全国3位の移住の職人が奮闘 空き店舗の活用に力入れる「トビチ商店街」
そこに新たな風を吹かせたのが、元集落支援員の赤羽考太さんです。出店支援などを行う会社を立ち上げ若者の事業を応援してきました。 その結果、この数年で、続々と新たな店がオープン。店が点在する様子から「トビチ商店街」と名付け、活動しています。 井上さんのビジョンを知った赤羽さん。井上さんを会社の役員として招き「ピザ事業部」を設立。出店を後押ししました。 トビチカンパニー・赤羽孝太さん: 「この街の今の状況を見ながら、可能性あるよねとか、面白いよねと言ってくれるのですごくありがたい」
かつてのバスターミナルで、その後、スナックとして使われたこともある建物を2カ月ほどでピザ店に改装しました。
7月1日―。 迎えたオープン当日。 イタリアから空輸した「薪窯」に火を入れてランチの準備。 妻の未紀さん、次男の可偉ちゃん(3)が応援に―。 妻・未紀さん: 「こんなに見違えるようにお店も変わったし、どんどん盛り上がってほしいなと思います」
「じゃあ、オープンしますよ~。どうぞどうぞ。いらっしゃいませ」 午前11時半、ランチ営業スタート。 最初の客は雨で電車が止まり、辰野で降りたという東京の女性。 定番のマルゲリータを注文ー。 東京から来店: 「もちもちして、トマトが甘くておいしかったです。雰囲気とかもいいなって思うし、この地域全体もいいと感じました」
あいにくの雨でしたが、客は次々と。地元の91歳の男性はテイクアウトしました。 地元の男性(91): 「これはおいしそうだ。新聞に出たから楽しみに飛んできた、いの一番に。これね、待ってるんだよ、腰の曲がったおばあちゃんが」
気軽に立ち寄ってもらおうと、ランチのピザ6種類は全て1000円(税込)。会計を済ませたら店内だけでなく、外や同じ建物の裏にあるダンスホールで自由に食べることができます。 山形村から: 「本格的なビザを食べられるって、辰野町の皆さんうらやましいですね」