【秋華賞】前走オークス3着以内は複勝率72.7% 京大競馬研の本命はチェルヴィニア
近年はオークスからの直行組が圧倒的 10月13日(日)に京都競馬場で秋華賞(GⅠ)が行われる。春の二冠を分け合ったステレンボッシュとチェルヴィニアがもう1つの勲章をかけて出走。前哨戦で強い勝ち方をしたクイーンズウォークやクリスマスパレードなど15頭が揃った。 【秋華賞2024 推奨馬】全28回で勝66.7%で複88.9%の強データを持つ! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) フルゲート割れでの施行は創設以降初めてのことで少し残念ではあるが、オークス上位馬が揃っており、見応えのあるレースは期待できそうだ。 まず初めに過去10年の前走レース別成績を調べた。最も勝ち馬を輩出しているのがオークスからの直行組で【5-1-2-16】の複勝率33.3%。近年特にトレンドになっているのが前走オークス3着以内の馬で【5-1-2-3】勝率45.5%、連対率54.5%、複勝率72.7%、単勝回収率178%と好調だ。 2年連続で「休み明け初戦が秋華賞」という馬が2頭馬券に絡んでおり、オークスで力上位を示した馬が休み明けでも順当に走っている。チェルヴィニアとステレンボッシュは近年の傾向から逆らいづらい。この2頭のどちらを上にとるかが今回の馬券の焦点になる。 各トライアルは紫苑S組が【4-4-0-41】、ローズS組が【1-4-6-48】。紫苑S組は4勝と決して悪い成績ではないが、近年はオークス上位馬の前に押され気味だ。馬券に1頭入るかどうかの成績になっている。 ローズS組はさらに不振。2年に1回馬券になるかどうかという成績にまで落ち込んでいる。ヒモまでとしたい。
チェルヴィニアとステレンボッシュの比較
オークス上位の2頭は素直に信頼と述べたが、ここの順位付けをしないと予想記事としては味気ない。様々なデータからどちらが優勢か見極めたい。まずは過去の秋華賞における桜花賞馬とオークス馬の比較をする。 秋華賞の創設以降、二冠牝馬を除く桜花賞馬の成績は【3-2-0-9】複勝率35.7%、オークス馬が【4-1-1-9】同40.0%と勝ち数、複勝率において若干オークス馬が優勢だ。力のある2頭の中でもやはり距離の心配がないオークス馬の方がより力を発揮しやすいと考えられる。 次に2頭に騎乗する戸崎騎手、ルメール騎手について京都芝2000mの成績を調べた。 3番人気以内の馬に騎乗した例に絞って調べたところ、ルメール騎手が【29-27-16-38】の複勝率65.5%とさすがの数値を叩き出している。 対して戸崎騎手の【1-2-0-7】複勝率30.0%はあまりに心許ない。同騎手は関東拠点のため数が少ないのは当然だが、その分慣れない関西で苦戦していることが分かる。秋華賞においても2016年ビッシュで1番人気10着と大敗。明確な差が出ている。 最後に京都芝2000mにおける種牡馬別成績を調べた。ハービンジャー産駒は【32-28-29-161】の複勝率35.6%となっている。 一方、エピファネイア産駒は【4-8-4-55】の複勝率22.5%。16ポイントも差が出るとは思わず驚いた。ここまでの比較を踏まえて、オークス馬、ルメール騎手騎乗、ハービンジャー産駒のチェルヴィニアを上位にとる。