トランプ氏の量刑言い渡しは1月10日 評決維持も収監はない見通し
トランプ次期米大統領が元不倫相手への口止め料の授受を隠すために業務記録を偽造したとされる事件で、ニューヨーク州地裁は3日、量刑の言い渡しを今月10日に行うと発表した。トランプ氏は昨年5月に有罪評決を受けたが、大統領選での勝利を受けて1月20日の就任式前の言い渡しは行われず、任期中は事実上「凍結」されるとみられていた。 一方、同地裁は、量刑が言い渡されても、トランプ氏は収監されない見通しも示唆した。 トランプ氏は昨年5月30日、米大統領経験者として史上初めて陪審員から有罪の評決を受けた。量刑は裁判官が別途検討し、最長で禁錮4年の刑になる可能性があった。しかし、7月に別の事件で連邦最高裁が「大統領の公務は原則として刑事免責される」と判断したことなどを受けて、量刑言い渡しは延期されてきた。 トランプ氏が大統領選で勝利し就任式まで時間がないことから、検察側はトランプ氏の大統領任期が終了する2029年まで裁判手続きを凍結することを提案していた。
朝日新聞社