58歳の「専業主婦」です。子育てが終わり、我が家の貯金は「500万円」のみですが、これって普通ですか?
50代になると子育ても落ち着き、老後の生活について考えることも増えるでしょう。特に、貯蓄額については周りの50代と比べてどうなのか、気になる方も多いと思います。 本記事では、50代の平均貯蓄額とともに、貯蓄額が平均より低い場合に試したい貯金の増やし方についてもご紹介します。 ▼夫婦2人の老後、「生活費」はいくら必要? 年金額の平均をもとに必要な貯蓄額も解説
50代の平均貯蓄額はいくら?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、50代二人以上世帯の貯蓄額の平均値は1147万円、中央値は300万円であることが分かりました。 平均値とはデータの数字をすべて足してその個数で割ったもの、中央値は数字を小さい順から並べたときちょうど真ん中にくるもののことをいいます。 例えば、300万円・350万円・400万円の平均値は350万円ですが、ここに1000万円がくわわると平均値は512.5万円に引き上げられてしまいます。貯蓄額が極端に多い人が一人いるだけで平均値に大きく影響してしまうため、本当にデータの真ん中を表しているかどうかをしっかりと見極めなければなりません。 その点、中央値は極端に多い数字があっても真ん中の数字に影響することはないので、自分の貯蓄額が平均と比べてどうなのかを確認したいときは、中央値を参考にした方がいいでしょう。
「貯蓄500万円」の世帯はどのくらいいるのか?
同調査によると、50代二人以上世帯の貯蓄額ごとの割合は表1のようになっています。 表1
※金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を基に筆者作成 「400万~500万円未満」が3.8%、「500万~700万円未満」が5.6%なので、貯蓄額500万円前後の人は合わせて9.4%程度ということになります。
今からでもできる貯蓄の増やし方は?
子育てが終了した後の貯蓄の増やし方としては、今まで子どものために使っていたお金をなるべく貯蓄に回すことを心がけましょう。 子どもが社会人になれば生活費が減るだけでなく時間的な余裕もできるため、働き方を見直して収入を増やすことも可能かもしれません。将来まとまった資金を受け取れるよう、資産運用を始めることも検討してみるといいでしょう。