心の叫びを“ラップ”で 「サイファー」参加の10代が"伝えたい思い" 名古屋・大曽根駅前の路上で即興ライブ
名古屋市内、夜の大曽根駅前では、輪になった若者たちが音楽に合わせ、即興でラップを披露しています。 【写真を見る】心の叫びを“ラップ”で 「サイファー」参加の10代が"伝えたい思い" 名古屋・大曽根駅前の路上で即興ライブ 若者たちは、なぜここに集まりラップで思いの丈を歌っているのでしょうか。彼らのラップにかける想いを取材しました。 ■地元のライブハウスが主催「サイファー」に集まる若者たち ラップを即興で披露する若者たちの輪は、ラップの世界で「サイファー」と呼ばれる集まり。 大曽根駅前の盛り上がりを狙って、地元のライブハウスが毎月一回開催しています。誰でも参加できるのがルールです。 (「サイファー」を主催・前川浩昭さん) 「うまいとか下手とかじゃなくて、『やってみたい』という人をウェルカムにしていて、世代とか年齢を超えて音の上でひとつになれるのがすごくいい」 参加者の中には、10代の若者の姿も。水野亞流さん(15歳)は、毎回このサイファーに参加していて、自分の思いをラップに込めています。 (水野亞流さん) 「(参加しているのは)半年前くらいからです。もともと自己表現が苦手だったので、でも音楽(ラップ)をやっているときは、本音とかを言えるので。(サイファーは)一番自分が本音を言える所かなって思います」 ■自己表現が苦手…孤独の中で出会った「本音を出せるラップ」 亞流さんが通うのは、名古屋市内にある芸術系の高等専修学校。 漫画や声優などについて学ぶ6つの学科があり、一般教科の通信教育を受ければ高卒資格も得られます。 亞流さんは2023年4月に音楽学科に入学し、作曲などを勉強しています。 ここで打ち込めるものと出会えた亞流さんですが、進路を決める際に親と激しく衝突したといいます。 (水野亞流さん) 「お母さんはマジで『普通の高校行って』みたいな。ウチも嫌々勉強してたんですよ、塾とか行って。だけど結局、普通科の学校に行ってもやりたいことが音楽だから。それで何回もけんかしましたね。お互い泣いたりとかしてたし、めっちゃ否定されてましたね」 亞流さんは、岐阜県内で母親と2人暮らしをしています。
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