心の叫びを“ラップ”で 「サイファー」参加の10代が"伝えたい思い" 名古屋・大曽根駅前の路上で即興ライブ
(母・正美さん) 「(Qお母さんは普通科の高校に行ってほしかった?)行ってほしかったです。それこそ亞流の親友の子が進学校を目指して頑張っていたから、結局(亞流の親友は)進学校に行ったけど。亞流も頑張って本当は(進学校に)行ってほしかったです」 亞流さんの両親は、彼女が5歳の頃に離婚。母親は家計を支えるため、仕事で家にいないことが多かったといいます。 (水野亞流さん) 「家に人がいないから話し相手がいないとか、学校に行っても転校とかしてたから、いじめられちゃったりして。誰とも話したくない、学校も行きたくないみたいな」 幼い頃から孤独を感じていた亞流さんが、中学3年生の時に出会ったのがラップでした。 これなら自分の気持ちを伝えられると感じ、専修学校で音楽を学ぶことを決めました。 今では、スマートフォンのアプリを使ってオリジナル曲を制作しています。 曲は「あるん」というアーティスト名でYouTubeに投稿しているほか、ライブハウスなどでも披露しています。 (水野亞流さん) 「他人に自分の思ったこととかを言うのがあんまり得意じゃなかったんですけど、その代わりに音楽をやっている時だけは、歌詞で自分の気持ちを言うことが自然とできた」 ■「ラップやってみない?」喧嘩で高校を中退 そんな時友人の誘いが あくる日、初めて大曽根駅前のサイファーに参加していたのは、愛場匠音さん(18歳)。 (愛場匠音さん) 「やることがなくて、そうしたら友達が『ラップやってみない?』ってノリで言ってきてくれて。『やってみたい!』ってなって…。それでラップやり始めましたね。今もずっとやっています」 匠音さんは、愛知県一宮市で母親と祖父母の4人暮らし。2年前にラップと出会うまでは、すさんだ時期もあったといいます。 (愛場匠音さん) 「けんかもそうですし、みんなでバイク乗って暴走行為っていうのもあれですけど、そういうのもあったし。このトイレの前ですね、トイレの前で集団リンチされて頭を蹴られて。気付いたらもう病院で…」
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