心の叫びを“ラップ”で 「サイファー」参加の10代が"伝えたい思い" 名古屋・大曽根駅前の路上で即興ライブ
高校2年生の春にけんかの末、頭蓋骨陥没の大けがもしました。高額な治療費がかかり、母親を泣かせてしまう結果に。 その後、高校を中退しました。劣等感にさいなまれる中、友人の誘いで始めたのがラップでした。 (愛場匠音さん) 「その子たちは真面目に学校通っていて、ラップも好きでやっている子たちだったので。自分の言っていることに対して、みんなが『ワー!』って盛り上がってくれることがうれしくて」 今年8月には、名古屋で開かれたラップバトルの大会に挑戦し、見事優勝。初めて人に認められたことが自信につながりました。 ラップと出会ったことで、頑張ろうと思えるものに出会えたのです。 ■ライブに母を招待…娘のラップを初めて聞いた母の感想は 別の日、亞流さんは大曽根駅の近くにあるライブハウスにいました。 (水野亞流さん) 「きょうは、お母さんが見に来ます。あんまり音楽をやっていることとかを良くは思ってなかったから、でも一回は見てほしいなという感じで。ちょっと緊張はするけど…という感じです」 ずっと音楽に反対していた母親を、ライブに自分のライブに誘ったのです。仕事を終えた母・正美さんは、不安をのぞかせながらライブハウスを訪れました。自分の思いを曲にのせて歌う亞流さんを見た母・正美さんは…。 (母・正美さん) 「自分で曲を書いてそれを歌って、誰かに届けたいという気持ちは分からないけど、彼女にはその気持ちがあるんだなと。すごく反対したんだけど、今思えば歌うことで彼女は救われたんだろうと思います」 「ラップ」で伝えられた、亞流さん本当の気持ち。大曽根駅前の路上には、今日も自分の思いを伝えあう若者たちの輪が出来ています。 CBCテレビ「チャント!」2023年12月20日放送より
CBCテレビ
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