警察犬2匹、鼻の捜査官に 三重・松阪署が嘱託 行方不明者捜索や足跡追及
シェパードとラブラドルレトリバー 任期は1年
三重県警松阪署(西條一人署長)は11日午後1時半から、三重県松阪市中央町の同署で、警察犬2匹に対する嘱託書交付式を行い、シェパードとラブラドルレトリバーの2匹が〝鼻の捜査官〟に任命された。任期は来年1月1日から12月31日までの1年間。 嘱託されたのは、いずれも足跡追及部門で、西野町のドッグスクール経営・籔本真人さん(40)の「フラム・フォム・ロック・ハート号」(雄、8歳)と、湊町の薬剤師・清水弓子さん(48)の「モーリス・フォム・キョーラクソウ号」(雄、6歳)の2匹。 警察犬の種別には、「足跡追及」や「臭気選別」「警戒」などがあり、フラム号とモーリス号は、鈴鹿市津賀町の鈴鹿さつき温泉南側グラウンドで10月29日に行われた「県警察嘱託警察犬審査会」で、行方不明者や犯人の逃走経路などを嗅覚を頼りに追う足跡追及部門に合格した。フラム号は5回目、モーリス号は初めての任命となる。 この日は、飼い主の2人が西條署長から嘱託書を受け取った。西條署長は「嘱託された2匹には、今後『鼻の捜査官』として行方不明者の捜索や事件発生時の足跡追及などで出動をお願いいたします」と話した。 籔本さんは「地域社会の貢献になれば」、清水さんは「勉強してくれたことを生かして、行方不明になった人を探す役に立ってくれたら」とそれぞれ話した。